北海道馬奇譚
項目
○2016 セレクションセール(7/19/2016) ○2016サマーセール(8/25/2016)
○2012 サマーセール(12/08/29)
○2012 セレクションセール(12/07/17)
〇2011 Autumn Sale (11/10/27) 〇2011 Summer Sale (9/8/24)
○2010 Summer Sale (10/08/23) ○セレクトセール(09/07/13) 〇セレクションセール(08/07/28) 〇セレクトセール(08/07/18) 〇オータムセール(07/10/18) 〇セレクションセール(07/07/18) 〇セレクトセール2007(07/07/12) 〇07年北海道市場トレーニングセール(07/06/25) 〇07年北海道初セリ(07/05/23) 〇07年初北海道(07/02/20) 〇オータムセール(06/11/10) 〇セレクションセール(06/07/20)
○セレクトセール(06/07/13) ○最近の種馬事情 〇本年最初の仔
〇本年初北海道U
〇本年初北海道 ○非常識な配合 ○セレクションセール顚末記 ○セレクトセール顚末記 ○岡部騎手引退記念 ○ジャパンカップダート ○Autumn Sale ○Selection Sale ○SELECT SALE ○偉大な先輩を見習って ○トレーニングセール
○競走馬購入基準
○配合の季節U ○予言された馬 ○スプリームクィーンー03 ○ブルーラグーン ○サウスブリザード号の病気経過(04/01/10) 〇ロイヤルアリダー号(04/01/05) 〇ビューティフォーム号の血統について(03/12/28) 〇ビューティフォーム号(03/12/27) 〇サウスブリザード号の病気(03/12/21) 〇バンディラス (03/12/02) ◎森永牧場からの手紙。
(03/11/09) ◎武先生からの手紙(サウスポールの号の菊花賞) (03/10/27) ○オータムセール (03/10/17) ◎サウスポール号の調教(03/09/30)
◎遠山 淳 さん (03/09/15) 〇台風の爪あと
(03/09/10) 〇ソルアノチェセル号(03/08/21) 結果(03/08/22) 〇台風
(02/08/11) 〇ソルアノチェセル号〇サマーセール後記 〇サマーセール後記 〇サマーセール 〇7月セレクションセールの始末記 ●武勇さんをしのんで。○5月のトレーニングセール始末記 ○5月のトレーニングセール。 ○11月のセリ ○10月のセリ ○9月のセリ ○官軍には勝てない
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○2016 セレクションセール(7/19/2016)

7月のセレクションセールは、キングズベストの仔を買うために参加しました。
キングズベストの仔エイシンフラッシュをお手本に、@近親配合でないこと(エイシンフラッシュにはBirkhahn5x5しか有りません)、A母馬が重賞勝ち馬であること(エイシンフラッシュの母はG2,G3を2勝)、B3番目の仔であること(エイシンフラッシュは3番目の仔、前の2頭は勝鞍なし)、C馬格490Kgぐらいになれそうなこと(エイシンフラッシュの馬格はダービー天皇賞時486Kg)現時点で体高158cm以上胸囲178cm以上管囲20cm以上。この4点をクリアーできる馬がいれば、不退転の覚悟で臨むことにしました。
10頭のキングズベストの仔の中で、この条件に合う馬が1頭居りました。192番のセラフィックロンブ15です。@5代クロス無し、A母馬はG3、2勝馬、B3番目の子で現時点で前2頭は勝鞍なし、C体高160cm、胸囲178cm、管囲20cmの理想的な大型馬です。
私が見た感じでは欠点のない素晴らしい馬に見えました、同行の山口牧場の社長にも観てもらいましたら、脚も真っ直ぐないい馬ですとの返事でした。
せりも進み、パドックに見に行きましたら、2人の若い女性が盛んに応援しています、セリ場での応援は珍しいので牧場の人ですか聞きましたら、「192番の子馬が好きで高く売れるように札幌から応援に来ました」との事でした。もう応援団がいるようではと心配しながら山口さんとセリ場に向かいました。
セリは売り手の希望価格800万から始まりました、当方が850万付けると直ぐに900万来ました950万と付けると間髪を入れず1000万ときました。ここで勢いに押された、殆どの人が降り決定の槌が降ろされようとしましたので、1050万に50万アップして臨みました。そこからは、一対一の戦いになりました。我々は狭い通路に立って競りましたが、相手は我々のすぐ後ろ1mに在る椅子に座って競ってきました。相手は我々が値段をつけると直ぐにアップしてきますので、1200万を過ぎてから相手にも考える時間を与えるため、ギリギリまで時間を取って臨みました。1800万まで来たとき
不退転の決意を示すため少し時間を早めて50万アップして1850万にしました。これを越すと消費税を含めると2000万超す節目の値段です。ついに相手はギブアップして、消費税込みで1998万円で落札できました。
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ドサージュ:3−7−11−2−1 DI=1.84 GD=0.36 1900m〜2800m
クロス: クロス無
ニックス MrProspectorXHall to
Reason良 Mr PorpspectorXBuckpasser良
サンデイサイレンスXRaise a Native良
NureyevXHail ti Reason良
Hail to ReasonXNorthern
Dancer良
○2016サマーセール(8/25/2016)

8月のサマーセールはストーミングホームの仔を買うために参加しました。
ストーミングホームの仔は新馬戦の勝ち上がり率が17.2%と3位で楽しみの多
いい種馬です。
今回のセリでは1005番1頭だけが出てをり、出る日に合わせて参加しました
1005番の牝系は、ステイゴールドの母ゴールデンサッシュがいる名牝系で、
アウトクロスの母馬に、強烈なインクロスの父は面白い結果が出ると、高い確率で
期待できます。
馬体は体高156cm胸囲178cm管囲20cm脚の真っ直ぐな好馬体の馬です。
セリは狭い通路に陣取って300万を付けましたら、すぐに350万になり400万を付けましたら
1m後方の椅子に座っている若い男性が450万と来ました。すかさず500万と行きましたら、
そこで決着がつきました。 |

ドサージュ :5−10−10−3−0 DI=2.48 CD=0.61 1700m〜2300m
クロス:MrProspectorXHalo 3X4父系 Natalma
5X5父系 Halo 4X4
ニックス:MrProspectorXHall to
Reason良 サンデイサイレンスXRaise a Native良
Hail to ReasonXNorthern
Dancer良 Hail to ReasonXIN Realityry良
○2012 追加購入の馬(12/09/24)
前回書きましたように、競りで脚に傷が有り見送った馬と、書き物が悪く見送った馬を先生の強い希望により後日、牧場と交渉しまして購入いたしました。


左上の写真は田中先生が強く購入を希望されたクロフネの子(ウォッカマティーニ)です。上の姉には三勝したサダムテンジンが居ります。
右上の写真は相澤先生の強い希望で購入したクロフネの仔(ボンドマティーニ)です。祖母はダイナシュガーの子です。
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ドサージュ:3-5-5-1-0 DI=2.71 CD=0.65
適正距離:1600m〜2200m
クロス:Northern Dancer 5X5
ニックス:Deputy MinisterXWar Rlic良 Deputy
MinisterXThe Axe良 Storm BirdXBold Ruler良
Raise a
NativeXNorthern Dancer良 BuckpasserXNever Bend良 The AxeXNever Bend良

ドサージュ:2-2-14-2-0 DI=1.18 CD=0.17
適正距離:2100m〜3200m
クロス:Roberto 5X4 Northern Dancer
5X5X5 Hail to Reason5X5
ニックス:サンデーサイレンスXBold
Ruler良 ノーザンテーストXBold Ruler良 Hail to ReasonXNorthern Dancer良
○2012 サマーセール(12/08/29)
今回のSummer Sale は20日、21日に臨みました。
クロフネの雌馬を中心に考えておりましたが、かんばしい書き物の馬が少なく、また馬っぷりで購入しようとリストアップした馬を見ましたが、小さい馬であったり、怪我をしている馬であったり前足が広がりすぎていたりで、翌21日に再度参する事として競りを終わりました。セリ後田中先生に会いましたら60番の馬がよかったと仰っておりました。この馬は馬格もあり、上に3勝している姉が居ります。しかしX線を見ますと左手根の上部に軟骨の変な影が有ったり、怪我で球節が腫れ上がっており競るのを辞めた馬でした。しかし先生は毛色と言い馬の形と言い現在管理しているGT馬ホエールキャプチャに瓜二つで、傷は山傷で心配無いと主張されますので後日購入することといたしました。そこに相澤先生がいらして51番をどう見るか聞かれましたので、馬格体型はは申し分ありませんが、いくらダイナシュガーの血統といっても祖母はSSで1勝、母は未勝利、兄弟は道営で1勝では買えませんよ言いましたら、この牧場は素晴らしい牧場で今後も付き合いたいから買って欲しいと言われて後日購入することにしました。この馬は牡馬の鹿うまで、確かに大化けする馬かも知れません。
21日はウオッカの妹の仔でタニノギムレット雌馬を一番に考えておりましたが、獣医さんからX線写真見ると、骨にスが入っているように見えるからやめた方がいいと言われて除外しました。次に考えていた馬はブライアンズタイムの雌馬でしたが、足に傷が有りX線写真も無く確認が取れずやめました。


今日もダメか思っておりましたらモーリマティーニやハードランナーの生産牧場の岡田牧場に会い、ハードクリスタルの妹の仔を持ってきたから見てくれと言われて見に行きました。馬格があるいい馬でした。何より購入時のハードクリスタル号を一回り大きくした感じで瓜二つ感じが気に入り競ることにしました。
初め250万と付けましたら誰も競ってこず落ちるかと思いましたら、最後に一声かけられてセリが始まりました。相手もなかなか下りず500万を超て520万円で落札しました。相手はだれかと見ましたら私の所属している東京都馬主会でした。
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ドサージュ : 4−4−15−4−2 DI=1.07 CD=0.09
最適距離: 2100m〜3300m
クロス
Hail to Reason 4X5
Vaguely Noble 4X5
○2012 セレクションセール(12/07/17)
今回のSelection Sale は16日に下見をして臨みました。
ピクアップした馬は77番104番121番159番195番の馬です。予算は1頭に付き¥1000万程度を考えて望みました。

競りは淡々と進み、いよいよ最初の目的馬77番になりました。
父は実績あるブライアンズタイムで母は1999年生まれとまだ若く、兄弟は3勝馬2頭に2勝馬1頭を出しており、馬格は雄大で非の打ちどころのない馬でしたので1000万円を超しても購入する気概で臨みました。初めはセリ人も多かったのですが最後は一対一になり1020万円で落札できました。
この日のセリは後半ほど高くなり、後の4頭は\1000万を軽く突破して購入できませんでした。
購入した馬はRobertoやMr.Prospectorのスピードの原動力となているNashuaの4X5のクロスもちドルフィンボーイやハードクリスタル同じようにNasrullahの血が強く伝わっております。母方にRoundTableのクロスが有り、大きな心臓を持ったスタミナ十分な快速馬になると思います。
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ドサージュ:6−11−22−6−1 DI=1.56 CD=0.33
適正距離:2000m〜2900m
クロス:Nashua 4X5 Northern
Dancer 5X5 Round Table 5X5
ニックス:Hail to ReasonXNorthern
Dancer 良 Mr.ProspectorXHail to Reaso良
Mr.prospectorXRoman 良 NijinskyXHail
to Reason 良 NureyevXHail to Reason良
〇2011 Autumn Sale (11/10/27)
今回はAutumn Saleに24日、25日と参加しました。ピクアップした馬は24日4番46番104番25日368番369番の5頭で一頭当たり¥350万の予算で臨みました。
まず目にしたのは4番です前回のSummerSaleでは同じメジロベイリー仔でノーザンファームと一騎打ちで敗れているのでノーザンファームの場長にまた競り上げるのですか聞いたところ「前回の件があるので今回はせり上げません」とのことでした。まだ早い時間で1番主取2番¥80万3番主取と低調なうちに4番になりました。誰も値を付けません¥100万と付けました、すると隣にいた若い者が¥110万と上げてきました。すかさず¥120万といきどこまでも行くぞと、気概を見せましたら若い者はセリ場から退場しましたので¥120万で落札できました。メジロラモーヌの隔世遺伝を狙っていた相沢
郁調教師も喜んでおられました。h
次に予定していた46番見に行きました、馬格も気品もあり、しかも母の父はイージーゴアーで父の父はサンデーサイレンスです。この馬たちは現役のころケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモンテSを競い合って1,2着を取り合ったライバル同士です。夢みたいな配合で頑張って競りに臨みました。競りは¥250万からスタートして¥350万で購入できました。田中清隆調教師も今日の馬の中では抜けん出ている馬で、5本の指に入りますねと喜んでおられました。
最後に104番を競りました。馬は雌馬らしからぬ馬体の馬で¥250万から競りました、すぐ隣にいたオジサンが¥10万ずつ競り上げてきて¥350万でセリ落としました。この馬の母父はホーリーブルですからホーリーカウと名付けたいところです。宮徹調教師もこの馬の母インディゴラヴは自厩舎にで2勝挙げた馬ですと喜んでおられました。
25日は368番と369番を競りましたが、共に予定の¥350万を過ぎましたのでセリを断念しました。
〇2011 Summer Sale (11/8/24)
今回のSummer Saleは9/5,9/6,9/7の三日間参加しました。ピックアップしましたのは5日は23番と93番、6日は348番、7日は608番の4頭でした。
5日の23番は少し外向の馬でしたが、馬格があり、十分な筋肉を持ったアフリートらしい馬でしたので、セリに参加しました。
5日のセリは¥300万円からスタートし¥380万円で落札できました。次の93番は左が外向で右爪が立っている馬で購入を諦めました。
6日のセリは348番をセリました。メジロベイリーの雌馬でしたが、他の馬とは格が違う感じの馬でした。生産牧場はメジロ牧場で飼養者はノーザンファームでした。たまたまノーザンファームの場長が我々の前の席で馬を見ておられたので、山口氏がノーザンファームがセルのではと聞いたところ「お代は¥300万円でそれ以上に競り上げることはありません」との事でした。それではとセリに参加しました。
セリは¥300万円からスタートしましたが、どんどん上がり¥500万円を過ぎたあたりから相手は一人になりました。¥600万円を我々が付けた時、相手はなかなか値を付けません、決まったと思ったとき¥620万円を付けてきました。我々が¥700万円を提示した時また相手が値を付けてきません。壇上ではセリ人が「よろしいっですか」「ありませんか」を連呼しています。もうこれで決まったかと思いサインするからと話している時に¥720万円と来ました。相手はだれかと探して見ると、そこには競り上げないといっていたノーザンファームが居りましたのでセルのを辞めて帰ってきました。
7日のセリは608番を競りました。スタートは¥500万円でしたが、相手は一人でしたから直ぐに買えると思い競り上げましたが¥600万円過ぎてもまだ来ます、¥700万円になったところで降りることにしました。後で判った事ですが、相手は我々の仲間の馬主さんでした。無駄に牧場を喜ばせた結果に成りました。
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7- 6-19- 3- 1
適応可能距離=2300m±300m
なし
サンデーサイレンス *Raise a Native 良
Mr.Prospector *Nijinsky 良
Mr.Prospector *Hail to Reason 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

6- 5-23- 3- 0
適応可能距離=2400m±300m
Raise a Native 5×4
サンデーサイレンス *Tom Fool 良
サンデーサイレンス *Raise a Native 良
Nijinsky *Tom Fool 良
Nijinsky *Buckpasser 良
Alydar *Nijinsky 良
Alydar *Hail to Reason 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

3- 6-22- 2- 0
適応可能距離=2500m±400m
Northern Dancer 5×5*5
サンデーサイレンス *Lyphard 良
Hail to Reason *Northern Dancer 良
Nijinsky *Never Say Die 良

15- 8-13- 0- 0
適応可能距離=1100m±100m
Tom Fool 4×5
Mr.Prospector *Tom Fool 良
Mr.Prospector *Buckpasser 良
Raise a Native *Northern Dancer 良
Alydar *Tom Fool 良
○2010 Summer Sale (10/08/23)
7月のセレクトセール、セレクションセールと競り負けましたので、今回は気合を入れて望みました。
書き物を見て、19、50、63、64、83、118、の6頭を選び午前中の展示に望みました。 一緒に馬を見た相沢先生が63番以外は好きになれないと仰るので、63番一本に絞って競りに参加しました。
売り手側の希望価格は\600万円でしたが、其処までの雌馬の最高価格が\490万円でしたので、\500万円から行くことにしました。
競りは10万刻みで値を上げて、\770万円で落札出来ました。この値段は当日の雌馬の最高価格でした。

これで帰ろうとしている所に田中先生が来られて、「271番が、展示の早足で素晴しく素軽い動きをしたので遣ってみたい」と仰るので、競りに参加することにしました。売り手側の希望価格は\450万円でしたが、\300万円から行くことにしましたら誰も競ってこず\300万円で落札しました。

購入しました63番は雌馬ですがアメリカ系の父ゼンノロブロイに日本系の母馬の組み合わせで、おおいに期待しております。271番は父がディープインパクトの弟オンファイアの牡でどんな競馬をするか楽しみです。 |

11- 7-17- 1- 1
適応可能距離=1700m〜2200m
Nureyev *Hail to Reason 良
Hail to Reason *Northern Dancer 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

2- 5-17- 2- 1
適応可能距離=2000m〜3100m
Halo 3×4
Northern Dancer 5×4
Hail to Reason *Northern Dancer 良
○セレクトセール(09/07/13) 本年も雨の中セレクトセール1日目、1歳馬のセリに参加しました。
体調が優れないため100番以内の馬をかんがえて望みました。
予算を上限¥2000万円とし、安いと思われる雌馬をターゲットにしました。
17番、53番、58番、77番、85番の5頭をセリ対象にピックアップしました。
17番¥2900万円、53番¥4400万円、58番¥2500万円と予想外に高く購入できませんでした。
次の購入予定馬77番を見に雨の中出かけて帰ってきましたら64番のセリ中でした。何の気なしにセリを見ていましたら、後ろの方から「この馬フォーティナイナーさいごのこだよな^」話している声が聞こえました。
慌ててBOOKを観ましたら正しくそこにフォーティナイナーの仔が載っていました。
早速セリに参加して¥750万円で競り落としました。

母馬はリキアイタイカンの妹で1999年生まれとまだ若く当馬の兄には4歳500万下のエバーアップワードが居ります。馬体は長腹短背の教科書通りの馬でした。
体がきつくなったので65番の¥14500万円の声を背に会場を跡にしました。
予想以上に良い馬でしたので、帰りの車の中で思わず笑みがこぼれて幸せ感に包まれました。 |
〇セレクションセール(08/07/28)
雨模様の中セレクションセール1日目の1歳のセリに参加しました。
購入予定馬は66番杵臼牧場のキングカメハメハの仔と165番清水スタッドのフジキセキの子を考えていました。現地に着きましたら66番は欠場で165番を考えてセリに望みました。
体調が悪いため何時もの様にセリ前の引き運動を見て馬体を見る余裕がなく165番を馬房まで訪ねて馬体を見ました。外で馬を見るのがキツイので最初からセリ場に入りいすに座って不精を決め込んでいました。
セリはなかなか進まず1時間立っても30番程度でした、これでは165番まで待つと何時になるか分かりません。仕方なくもっつ早い番号の馬にしようと山口氏と話していましたら42番の馬が出て着ました。隣にいた池田先生に「この馬見た」と聞きましたら観ていないがこの上のルースリンドは爪さえ確りしていれば南関東ではナンバーワンに成れたと思いますよといっていました。山口氏もこの馬は見ていないが書き物はいいですねといっているのでカメカメハの仔でもあるし競る事にしました。セリは淡々と進みましたが牧場とのセリになり¥660万で落札しました。
セリ後池田先生と山口氏は馬を見に直ぐにセリ場を出て行きました。サイン後遅れて馬のところに行きましたら、池田先生も山口氏も渋い顔をしています。馬を見ましたら特に左側のつなぎが真直ぐな馬で余裕の全くない馬でした。
売主の日高大洋牧場のゼネラルマネージャーの小野田取締役が挨拶にこられましたので、この馬、競走馬に成ると思いますか?とお聞きしましたら5分5分でしょうとの返事でした。その後馬を引いている若い従業員同じ質問をしましたところ「この上も同じ脚で走っていますから大丈夫ですよ」とのことでした。
皆と相談してこの血統を良く知っている日高大洋牧場のトレーニングセンターで育成をやってもらう事にしました。
競走馬は血で走ります、いくら五体満足でも走らない馬は山の様にいます。福永削蹄氏がよく言ったものです「この仕事を長くやっていますが足に欠点のない馬で走った馬は観た事が無いです」と!!

セレクトセール(08/07/18)
本年のセレクトセールは2日目の当歳馬のセールに参加しました。
予算は牡馬¥3000万雌馬¥1500万で臨みました。最初にセリに参加した馬は231番のディープインパクトの仔でしたが¥3000万まで競りましたが落ちず諦めました。次は250番のフジキセキの雌馬を¥1500万まで競りましたが落ちませんでした。続いて258番のアグネスタキオンの仔を¥3000万まで競りましたが落ちず諦めました。そんな時、社台コーポの角田先生が来られて、上がOP勝ちのゼンノロブロイの仔を¥1200万で放すから競ったらどうかとお話がありました。¥1200万で落ちれば安い買い物と思い¥1000万からせり出し¥1700万まで競りましたが落ちないので競るのを辞めました。その後、体の具合が悪くなりセリ場を後にしました。
体が悪い時は、感も悪く、セル気力も直ぐ萎えて最悪の結果でした。
〇オータムセール(07/10/18)
本年最後のセリが10月15日から静内で行なわれました。初日は当歳馬でしたが当歳で買わなければ買えない様な馬が居らず低調でした。
そんな中を田中清隆調教師と見て歩き86番の馬をセル事にしました。この馬の母Coutureは父がCapoteでその母はフランス1000ギニー(GT)勝ち馬Madeleine's
Dreamです。またその母L'Attrayanteもフランス1000ギニーを勝っています。この様な生粋の欧州系の母系にチャキチャキのアメリカ子のゼンノロブロイが父ですから当然5代アウトクロスの健康な馬です。
セリは500万からでしたが何人かの人がセリなかなか落ちずついに700万までいきやっと落ちました。この馬は他の馬の様にせり用に馬体を作っておらず見劣りしましたが、低調なセリしてはセル人が多く馬を見る人の眼は同じだな思いました。

次の日からは1歳のせりです。南関東向けにせりに参加しました。
16日は317,346,387の三頭を競る事にしました。まず317を競りました相手は岡田さんでしたが300万からドンドン競りました、しかし700万を越してもまだ来ます。ついに750万になり岡田さんはますます意気軒昂でしたので諦めました。
次が346番です小さなフォーティナイナーの雌馬でしたが南関東なら間に合うと思い競りました。相手はお年寄りの菅原さんです。
300万からスタートして800万まで来ましてもまだ落ちません遂に830万に成りましたそこで菅原さんの隣に座っている御付の方が菅原さん手を抑えて止めているのでヤット落ちたかと思っていたら押さえている手を振り切り831万と来ました。いよいよ終わりだろうと840万付けましたら841万と来ました仕方が無いので850万を付けましたら851万ときました。僕の隣に座っていた山口氏が「可哀想だから譲りましょう」と言うのでそこで降りました。
次は387番を競りました母は川崎大井の重賞(G2)2着東京3歳優駿雌馬勝ちのトミケンブライトです。川崎の山崎先生も雄大な馬格に見せられて気に入ったようでしたので250万から競りました一人競ってきましたが300万で落札できました。
この馬の父はヨーロッパ系のサッカーボーイで日本古来種の母とは相性も良く健康な5代アウトクロス馬です。

17日は午前中浦河に居る愛馬達を見に行き午後から参加しました。
当日は雨の中これと言う馬は馬房まで出向き、馬房から出して貰って見ました。
そんな中で7月の特せりで関口氏が6000万で落札後キャンセルした588番と728番をセル事にしてせりに臨みました。
せりが始まり588番まで時間が有ったので携帯で仕事を始めていると、山口氏が慌てて来て「大井の鷹見先生が此れから始まる571番が欲しい」と言っているから競ってやって下さいと言って来ました。
この馬は胸前が広くリストから外していましたが300万位ならとOKを出しました。胸前の広い競走馬は距離が持たないので人気がありません。せりが始まりましたら誰も競ってこず300万で落札しました。

次に問題の馬を競りました。手術で骨片を除去した事、キャンセルで綾付きな事、キネティクス以外中央実績のある馬が居ない事を考えて2000万まで競る事にしました。
せりは1700万からどんどん進み直ぐ2000万に成りました2050万を付けましたら直ぐ2100万と値を付けてきました隣の山口氏が「相手が特せりでフサイチに負けた山元さんだから辞めましょう」とアドバイスをくれたので諦める事とし728番を競る事にしました。
728番はアメリカ産の種馬プリサイスエンドを日本古来種の母スクリーンキッスにつけた馬で栗毛の均整の取れた大型馬です。
せりは250万から始まり300万を越してもまだ来ます。ヤット400万で落札しました。
この馬は昨年東京大賞典でハードクリスタルが事故にあったとき大変お世話になった渡部厩舎よりデビューします。


〇セレクションセール(07/07/18)
本年は当歳のセリに参加しました。選別基準は強いNDクロスが無い事、母か子供が3勝以上の成績である事を条件にして310、336,402,436の4頭の馬を重点的に見ました。310と436は馬体が気に入らず336と402をセルことにしました。どちらも母が高齢でリスクが大きいので400万から行き700万までと決めました。
最初の336番は400万と値を付けたら誰も来ないで400万で決まりました。
2頭目の402番は400万と値を付ける前に500万と値を付けられました、予定の700万に行きましてもまだ落ちません。前の336番が安く買えましたのでこちらの馬に予算をまわすことにして1000万までセルことにしました。指値はドンドン上がり1000万は相手方が付けましたので夜飲みに行くのをやめて1010万を付けましたらやっと落ちました。
336番は昨年このセリで700万で落札したしたベコニア-06(牝)の弟です。この馬は生まれた時より見ていますが手足確りした均整の取れた良い馬です。
御祖母さんは名牝Dahliaです。配合はBuckpasserの5X4でベガの原動力となったTom
Foolの5X5X6が有り、また良性のニックスも7本有ります。
ドサージュはクラシックの数値が高く2000m〜3100mを得意とするクラシックホース成って欲しいです。

402番はセリ場に入る前の砂地の輪乗りを見ていた池田先生から右ともがオカシイと連絡が入り見に行きましたがコンクリートの上の輪乗りでは正常でしたのでセルことにしました。
落札後今一度良く見ましたら右の後脚が歩く時がくがくします。念のためレントゲン写真を撮り川崎の獣医さんに見てもらうことにしました。そこの所を除けば馬プリも良く大変満足しています。またこの馬の姉には函館記念(GV)を勝ったブライトサンデーがいます。
ドサージュはクラシックの数値が高く1900m〜2500mを得意とするクラシックホースなって欲しいです。


〇セレクトセール2007(07/07/12)
セリは二日目の当歳馬から参加しました。予算は男馬3千万競り合いになっても四千万まで、雌馬は二千万までと決めて臨みました。このセリは兄弟に重賞勝ち馬がいますと高くなるので兄弟が1勝2勝程度あるいは未出走の馬の中から213.211.232.234.256.253.268.269を選び馬体を確認してセリに臨みました。しかしどの馬も予算オーヴァーで買えませんでした。
三日目は381.383.385.393.395.405.411.447.449.480を選び朝早くから会場に行き馬をじっくり見てセリに臨みました。私が値を付けると1秒もおかず上値を付けられてセリになりませんでした。
私の周りにいた先生や山口さん達に相手は近藤さんや金子さんだから何処までも来るから辞めましょうと言われセルのを辞めますと、降りた値段で決まることが続きました。
そんな中で本日の本命にした411番のセリが始まりました。
この馬は母が私が所有するルイジアナピットの仔ルイジアナボーイ号の姉の仔です。
セリは気合を込めて最初からあいてが値を付けたら空かさず直ぐ上値をを付けて不退転の気持ちで臨みました。セリ値を1900万付けた所で落札できました。
ルイジアナピットの娘の子は走る馬を出すので大いに期待しています。
配合は私の嫌いなNearcticのクロスが無い健全な5代アウトクロスの馬です。
日本の古来種にアメリカの快速馬でドサージュのクラシックの数値が高く2000m以上を得意とするクラシックホース成ってくれると期待しています。
その後の馬は競れば何処までもと言う感じで降りればその値段で決まるとことの繰り返しで落札出来ませんでした。


〇07年北海道市場トレーニングセール(07/06/25)
北海道札幌競馬場で行なわれたトレーニングセールに行ってきました。これと言う馬を買いに行った訳では有りませんが、なんとなく観ていました。セリも後半になり105番にブライアンズタイムの仔が出ていましたのでどんな馬か下見場に見に行きました。馬を見ていましたらドルフィンボーイの騎手で川崎の山崎先生に逢いました。何を買いに来ましたかと聞きましたら300万円で1頭買うつもりです仰っていました。私も300万円ぐらいで見つけて久しぶりに山崎先生にお願いしょうかと馬を見ていましたら123番の馬が目に付きましたアグネスデジタルの仔で500Kを越す牡馬です。まだ可也太めでしたが馬を無理に作っていなく山出しのままで好感が持てました。お母さんは日本レコードを出したサクラミライです。タイムはと見ますと、まだまだ太い身体でしたがこの日の3番時計の10:83を叩き出していました。山崎先生に言いますと、いい馬で目を付けていましたがアグネスデジタルの男馬では300万円では無理ですよと言っていました。私はセリは気合だと思い、いきなり300万の値を付けて誰が来ても降りないぞと気迫を持って臨みましたら奇跡的に早くハンマーが下ろされて決まってしまいました。
古い日本の古来種に早いアメリカの種馬の理想的配合で、とても気に入っています。


〇07年北海道初セリ(07/05/23)
本年の北海道の初セリひだかトレーニングセール
に行ってきました。5月20日千歳からバスに揺られて浦河に行きました。その日は浦河インに泊まり次の日セリ場に行きました。公開調教が10:30から始まり阿部調教師と山口氏と3人で寒いスタンドに陣取り走ってくる馬をチェックしました。
トレーニングセールではまず速い馬を探し出す事が基本と思います。そこで最後の1Fが早く更に2Fのタイムも早い馬を探しました。そんな馬は2頭いました最後の1Fが11.2秒、2Fが22.9秒の49番と54番をマークしました。
午後1時より比較展示が始まりました。49番も64番も遜色ない馬でしたが49番が雌馬であるのに対して54番は牡馬である事、乗り役が49番は58kに対して54番は70kの重たい騎手で同じタイムであること、更に54番は十分乗っていらしくソエが出て脛が熱を持ち痛がっていた事も考えてソエが治まればすぐ競馬が出来る54
番をセル事にしました。
セリは500万からスタートし予定の700万でも落ちず800万でも相手は来ます。ついに830万円まで行ってやっと落札しました。

落札馬は鹿の父馬アグネスデジタルに似ず芦毛ですが均整の取れた475kの馬です。
兄には6勝馬プレイヤマトが居ます。我々は大満足でセリ場を後にしました。


〇07年初北海道(07/02/20)
本年に入り初めて北海道に行ってきました。2月16日12時に山口氏に千歳に迎えに来てもらいまずは空港牧場でトレーニングに励んでいる3歳ダンシングキャット号と2歳キスリングバー号、ルイジアナボーイ号見ました。今回はどの馬も順調に乗り込んでいました。
次に早来ファームに行きトウカイステラー06、ファームキャットー06、ウエスタースケルドー06を見てきました。どの馬も順調でした。
この日最後に白老ファームに行き本年誕生した馬達を44頭ほど見せてもらいました。その中で特に目に付いた馬はアグネスタキオンの仔ラークホイッスルー07、フジキセキの仔シルクラジアンスー07、キングカメハメハの仔ダディーズシューズー07、ダンスインザダークの仔リーサー07でした。
牧場の話しでは、ダディーズシューズの仔は大型過ぎてトレーニングが進まず良い成績が出せないとのことでしたので、この馬以外の3頭を購入してきました。

シルクラジアンスー07の母は3勝ですが姉にオークス馬シルクプリマドンナが居り,本馬の弟には北海道2歳優駿のモエレアドミラルが居ます。配合は父フジキセキとの間にIn
Reality の4X4のクロスがあり気性が心配ですがAlmahmoud の5X5と相似配合に成って面白みを出しています。
2007/02/25 写真はシルクラジアンスー07です。母シルクラジアンスはオークス馬シルクプリマドンナの妹で3勝を上げています。父フジキセキにしては珍しく肩の線が寝ており膝や繋ぎにゆとりがあって見るからに好馬体です。期待の一頭です
。

ラークホイッスルー07の母はカナダ2歳雌馬チャンピオンです。兄弟には兵庫ジュニアグランプリのNAR2歳最優秀馬モエレソープラッズが居ます。配合は父アグネスタキオンとの間に派生するクロスは無く健康な馬です。

リーサー07の母はチリ2歳雌馬チャンピオン、チリ芝雌馬チャンピオンでGTレース2勝のツワモノです。
配合は父ダンスインザダークとの間でNorthern Dancer 4X4、Raise a Native 4X5が派生しますがHiloやMr.Prospector
の血がその弊害を消してくれると思われます。
2007/02/20 写真はダンスインザダークの仔リーサー07です。母はチリ2歳雌馬チャンピオン、チリ芝雌馬チャンピオンでGTレース2勝です。父はHussonetです。生まれて2週間目ですが素晴らしい馬です。


〇オータムセール(06/11/10)
今年のオータムセールは参加予定がありませんでしたが、関係ある馬が2頭出ましたので北海道の山口牧場に頼んで購入する事にしました。1頭目は10月16日に上場された259番の当歳牡馬でトゥインクルクイン06です。2頭目は10月17日に上場された429番の1歳雌馬でセリーローレン05です。
両馬の父セリーセクレタリー号は1歳のセリで米国で購入した馬です。父はスピード系のRahyで母はSecretariatの仔で母の兄弟には種馬で良成績を上げているマウントリヴァーモアやマジカルワンダーがいます。本場の兄にはシークレットアピールがいます-。
日本に来て1997年夏4歳(現3歳)で2回中央競馬で使いましたが後ろ足が悪く競走耐えれませんでした。その後有名な装蹄師で広島に在住の福永先生の元に預けられました。この馬を今一度競走馬にしようと言う企画がフジテレビで持ち上がり撮影に入りましたが、なかなか良くならず1年半後の5歳の暮れに益田競馬場デビューしました。当日の朝早い番組でフジテレビで45分番組を組んで益田競馬場の能力試験までを放送していました。デビュー戦には2人女性ディレクターがビディオ持って来ていましたがゴールする時は2人とも涙を流していました。
デビューから16連勝後2着4回3着2回1着1回の成績でレースを終えました。
そんな子の馬が上場されたのですから黙って見ているわけにも行かず、当歳を200万円、1歳を150万円で購入しました。



〇セレクションセール(06/07/20)
雨模様の空の下せりに参加しました。狙いはダリアの孫90番と佐藤調教師が走らしたディナマッハの弟110番それにGTホースが全兄である145番でした、
まず90番に挑みましたスウェプトオーヴァーボードの仔はセレクトセールで牡馬で¥9400万雌馬でも¥2500万の取引実績があり、また上は男の仔が多く社台グループに後継者が居ないみたいなので競られたら高くなると覚悟をきめていましたが¥700万で落札できました。
落札後社台の角田さんから落札の祝電話が来ましたので「社台に競り込まれるとと思いましたよ」と話しましたら「後継者としてクロフネの姉を持ってます」とのことでした。
次に佐藤先生の肝いりで110番を競りました。どの兄弟も3勝しており堅実な血統です。競に入りますと¥1000万を過ぎたあたりから競る人が一人になりなましたが中々降りてくれません。やっとの思いで落とした価格は¥1500万でした。最後まで競ってこられた方はメイショウの松本さんでした。
最後に145番の競に参加しました。NHKマイル勝ち馬ウインクリューガーの全弟で1月生まれのため大きく均整の取れた素晴らしい馬でした。競は1000万台から始まり2000万円台を駆け上がっていきました。すると岡田さんが一気に3000万付けました、我々はすぐに3100万を付けましたら岡田さんがまた一気に3500万を付けました。そこで我々はすかさず3600万を差しました。岡田さんはちらっとこちらを見ながら4000万と叫びました。予算は4500万でしたが4500万を差せば5000万来ると思い、そこで降りたら岡田さんに高い買い物をさせた責任があるみたで、競るのを止めました。
夜スナックで岡田さんに「あそこで4500万行ったらどうしましたか」と聞きましたら予想に反して「う〜ん、難しい所だな〜」と唸っていました。価格はこちらと同じ4500万を見ていたそうです。
一緒に競った山口氏は「こちらが3000万、3500万、4000万と取りに行くべきでした、逆に被せられては苦しいですね」と反省していました。
翌日は昼から1歳の競に参加しました。
相変わらずの雨模様の下で購入予定の76番と132番の馬を見ました。76番は全兄がオープン2勝の馬で均整の取れた素晴らしい馬でしたので競ることにしました。
想定価格は700万ぐらいを考えていましたが10万刻みにじりじり来られて結局¥800万で落札しました。
次に132番の馬を見に行きました。遠くから見ると躍動感のある大型の素晴らしい馬でした。やがて競前の輪乗りに入りました。足元を見ますと前脚の爪が小さく脚を変に回して歩きますよく見ると鉄を打っていました。後ろ足は一緒にみた何人かの調教師は「踏み込みが深く力強くて良くていいですね」といっていましたが、曲飛に近い折の深い馬で後ろの球節が下草につきそうな感じで削蹄が間違っているのか腰が開き大きく脚を回して歩き、わが愛馬ベッカムヘアー号やキングスゾーン号のような馬でした。
競前に今一度脚を見に行きましたら岡田さんも来ておりこの足では止めようと言っていました。
我々も相談して止める事にしました。価格は4900万でノーザンファームが落としていました。




○セレクトセール(06/07/13)
例年このセールでは脅かされますが、本年は度肝を抜かれました。
¥2500万円までの馬として275、276、305、¥3000万までの馬として201,205、¥4500万までの馬として245,331、339、のナンバーを考えてせりに臨みました。
せりが始まり201,205が¥4000万まで行きガッカリしていましたら212番のフジキセキの馬が良かったと田中清隆先生に進められましたのでこの馬をせり¥2000万円で落としました。
その後特に欲しかった1頭であるアルゼンチンの肌馬の仔245を¥5000万まで行きましたが購入できず、275,276も¥2500万まで行きましたがおのおの買えませんでした。
次に狙っていたアルゼンチンの肌馬の仔331を5000万まで行きましたが敗れました。
次に狙ったのは予言された馬339でしたが勢司調教師が「球節に不安があるからあまり頑張らないように」とアドバイスがありましたので急遽スカーレットインクの血を引く338番をせり¥1600万で落としました。339は¥4500万魔で行きましたが購入できませんでした。
今日はこれで終りかと思っていましたらスタリオンの角田先生がいらして349の馬のお母さんは新潟1000mでレコードを出した馬ですよとおっしゃていましたので349番をせり¥1200万で落としました。
熱に浮かされたようなせりでノーザンファームの字がありますと値段がドンドン上がり私たちのレベルでは購入できない雲の上の値段になりました。
これでは無理ですので3日目は欠席して余市のニッカに行きただ酒をあおって今日帰りました。
3年後桜花賞で6億円のカメハメハの仔と、3千万円のカメハメハの仔を相手に1600万円の我がカメハメハの仔が逢いみまえたら?
6億円の母トゥザヴィクトリー最優秀古牝馬にカメハメハ、3千万円の母ノースフライトも最優秀古牝馬でカメハメハなのにこの値段の開き?
6億円のカメカメハの仔の母トゥザヴィクロリーは桜花賞3着、わが1600万円のカメカメハの仔の母ブルーリッジリバーは桜花賞2着です。
母の血を生かして桜花賞で6億円馬を負かしてみたいです。(後3年簡楽しめる素晴らしい夢です)




○最近の種馬事情(06/05/13)
以前矢野先生が、パーティで吉田勝己さん会って配合の話をしたところ「うちは空いている種馬を付けています」言われたと話されていました。
いまやその配合の方法が我々まで押し寄せて来ました。
配合を時間を掛けて検討して申し込みますと、まず混んでいる種馬は断られます。今年ですと角田先生に「うちにはクロフネという種馬はいませんフレンチにしたらどうですか?」と言われます。
それにもめげず配合を検討しなおして申し込みます。OKを貰って一安心ですがまだまだ安心できません。牧場から良い発情が来たので今日種付けに行きますと電話が来ます。
暫らくすると角田先生から「キングカメハメハは一杯でどうにも成らないからファルブラヴかシンボリクルスエスに変えてよ」と電話が来ます。外出先ですと頭の中で配合表を作って返事をしなければ成りません。このときはファルブラヴにしました。
またあるときは「せりさん悪いんだけどネオユニヴァースどうにも成らないからシンボリークリスエスかゼンノロブロイに変えてよ」と電話が来ます。とっさに頭の中で血統表作りゼンノロブロイにしました。
今回の北海道旅行ではそんな種付けの現場を見たいと社台スタリオンに角田先生を訪ねました。
角田先生の事務所の壁には黒板があり左側に種馬の名前が書いてあり、右に朝、昼、夕方の三つの各欄があり、そこに予定の牧場名や馬の名前が書いてあります。殆ど一杯で欄外に更に牧場名が書いてあります。先生に聞きましたら一日4頭はきついけど馬の状態によっては付ける事あるトのことでした。
以前リアルシャダイが全盛のころリアルシャダイを付けに行ったところ、角田先生から「どうにも成らないからサンデイサイレンスに変えてよ」と頼まれたのをX脚曲がりはイヤだと断りました。結果は皆様が御存知の通りです。

〇本年最初の仔(06/02/30)
 
我が方でも社台に負けないいい子が誕生しています。クールセクレタリーー06です。父はキングカメハメハの雌馬です。BMSはSecretariatです。

配合的には下記の社台自慢の馬に負けないと思うのですが?皆様はどう観ますか?

〇本年初北海道U
ところでカメハメハの牝馬とはどの馬なのでしょうか?
ゆきさんのの好みかどうかは分かりませんが、左の写真のような馬です。角田先生が自慢するだけあって本当に素晴らしい馬ですね。
上にはステイゴールドやレクレドールがいます。
母の兄弟にはサッカーボーイが居り、姉妹の仔にはバランスオブゲームがいます。
母馬が高齢ですから将来どんな影響が出るか分かりませんが、現時点では他の馬にぬきんでていました。
血統表を掲載しますので検討してみてください。


〇本年初北海道(06/02/25)
21日東京をたち千歳からバスに乗って浦河に行き、浦河インに泊まりました。
今回の北海道行きの目的は、今年の種付け季節に備えて昨年デビューした新しい種馬にどんな仔が生まれているか観るためでした。
特にキングカメハメハ、ネオユニヴァースの仔にターゲットを絞りました。
22日には様似を皮切りに浦河、静内と見て歩きました。23日は白老に行きその日の内に羽田に帰ってきました。
キングカメハメハの仔は雌馬が多く2/3が雌馬という感じで、また受胎率が良く多くの牧場で見ることが出来ました。しかし我が雌馬も含めてどれも良い馬体をした馬達でした。また白老でクラブに出すからと隠していたカメハメハの雌馬は自慢するだけあって特に目オ引きました。
競走馬にとって足を守る繋ぎは特に大事ですがネオユニヴァースの仔はどの馬も少し長め位ですが強靭な弾力性がある角度の良い繋ぎを持った馬が多かった印象です。
私は一番気に入ったネオユニヴァースの男馬を安く買って来ました。母馬はGone West の仔でWester Skeld です。祖母のDanishはデンヒルの仔でクインエリザベス二世チャレンジC(GT)勝ち馬です。
また、例年どうりStorm Catの仔Farm Catを母に持つスペシャルウイークの男馬でケン・マクリーンの予言した馬も購入して来ました。
予定価格より大幅な安さと、あまりの好馬体に、まだ胸がわくわくどきどきしています。今晩も興奮して眠れないかな?


2006/03/03 写真はネオユニヴァースの仔ウェスタースケルドー06(Gone
West)です。確りした馬体ですね、いまから筋肉が付いた時を想像でき楽しみです。



写真はFarm Cat−06です。素晴らしい馬体と思いませんか。


○非常識な配合(2006/01/12)
またまた配合の季節に成ります。これから配合に向かって頭の痛い日が続きます。正月早々の2日に矢野先生が父のサイヤーラインと母のサイヤーラインが同じ系統の配合を「非常識な配合」と題して書き込まれました。詳しくは「矢野敏先生のUS競馬」を御覧頂くとして、今日は我が(非常識な配合)の言い訳を書こうと思います。
我が配合で一番の(非常識な配合)の馬は本年デビューするニフティパブロワー04です。ニフティパブロワ号は当時一斉を風靡したWood Man
の仔で祖母はG1を3勝した名牝Christmas Past が居り期待して購入した馬でした。
繁殖牝馬に成り最初に付けた種馬はリアルシャダイ(Nashua
4X5)でしたが南関東2勝で終りました。次に付けたのはサクラバクシンオー(5代アウトクロス)で南関東3勝でした。次に2年に渡ってダンスインザダーク(Raise
a Native 5X4)を付けましたが南関東1勝づつでした。次の年はブロッコ(Nashua
5X5)でしたが台風で死亡してしまいました。今年デビュー予定の3才馬ブライダルバード号はムタファーウエクがついております。
2年前に、このさんさんたる結果を見て私も考えました。04年は多くを望まず、せめて中央で1,2 勝出来る配合にしよう・・・・・・
そのためには父と母のサイヤーラインに同じ血統を入れようと考えました、矢野先生が書かれているようにUSでは珍しいことではありませんが、USの更に上に行くためにニフティパブロワの父Wood
Man と同じようにMr.Prospector X Buckpasser
を持ったミシルを付けました。この非常識な配合の結果は残念ながら中央で預かって下さる先生が居ない為に今年の2歳競馬を川崎からデビューすることになりました。
05年もこの駄目肌馬にサイヤーラインの重複と相似配合の組み合わせで何とか爆発力を与えることで、確実な1勝を狙いSabatiniと似ている非常識な相似配合にしてしまいました。来年は成島厩舎からデビューの予定です。



○セレクションセール顚末記
セレクションセールは7月18日、19日と開催されました。初日は当歳の市場で静内農業高校の生徒も当歳牝馬(写真)を持って参加していました。
川崎の池田調教師と見に行きますと可愛いアグネスデジタルの仔で、少し線が細い感じがしましたが可也の点数を付けられる良い馬でした。血統は祖母が重賞勝のサクラスピードオー姉で、母は京成杯2着のマイネルマクロスの姉です。兄弟には北海道・兵庫で9勝のサクラジュピターや新馬勝して新聞を賑わしたユメロマンがいます。池田調教師とも相談して、狙っていたアグネスデジタルの仔で均整の取れた良い馬でしたのでせりに参加する事にしました。
せりの価格は¥300万円でした。せり後、多くの新聞社やテレビ局が高校生に殺到し混乱の中で高校生のインタービューが始まりました。高校生は感極まったのか涙を流して応えていました。我が池田調教師も高校生のためにも頑張って良い成績を残したいと話していました。
高校生の涙を見て、何かジーンとするものがありよい成績を上げて高校に返してあげたいと思いました。
次に競ったのは78番でダンスインザダークの牡馬でした。この馬は母は未勝利馬で兄弟もKingmamboの仔が3勝しただけのあまり良い成績の馬では有りませんが、ケン・マクリーンの予言した馬でしたので予算も購入希望価格の倍まで持ちせりに参加しました。妥当価格の2000万円過ぎてから競る人が少なくなりRRA社との一騎打ちになりました。RRA社には先週のセレクトセールでも競り負けしているので、競り人の山口さんに「がんがん行け」と指示を出しました。2500万円ぐらいで競り価格が止まり相手方の競り人が携帯電話を取り出して話しだしたので、相場よりだいぶ高かったがこれで落札できたかと思っていましたら、電話していた相手が急に元気になり、またせり出しました。価格は3000万円を越しても止まりません。私も頭にきて3500万円まで競りましたが、そこでダウンしました。
後日サロンバー「ホールインワン」でビッグレッドの岡田さん逢いましたら「今回のせりの価格は異常であんな価格で買っていたらクラブは潰れてしまいます。そのうち彼らも妥当価格がいくらか認識する日が来ますよ」と話されていました。
次に競ったのは今流行のスペシャルウィークの牝馬で雌の姉妹が良く走っている116番を競りました。価格は690万円せり落ちました。


二日目は昨年の当歳せりで購入できなかった14番と98番のフォーティナイナーの仔に絞って参加しました。私は98番の方が良いと思ったのですが、多くの人から14番の方がはるかに上だと助言してくださったので14番を競ることにしました。妥当な価格は2000万円ぐらいと思っていましたが私の尊敬する永井
啓弐さんが2500万円までせり上げましたので、競馬の先輩で数々の重賞馬を輩出している永井さんがそこまでセルのならと自身を持って2550万円を付けて競り落としました。永井さんセレクトセールいい今回といい強気に出て競り勝ちすみませんでした。


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○セレクトセールー05二日目顚末記(05/07/15)
二日目は208番イーエルブロッサムー05を一番手に挙げて見ました。馬体は良い馬で3千万の予算で勇んでせりに参加しました。相手も強気で3千万を越しても止まりません。ついに3千400万まで値をつけましたが、すぐに3千500万円までこられて断念しました。相手は吉田勝己さんでした。
フォーティナイナーの仔が買えなかったので方針を変えて富田牧場の社長と相談しながら競馬のあと繁殖牝馬として使える馬を選びました。
まずは、225番のブライアンズタイムの仔キャニオンジュノーの2005を千200万円で落とし、次にキスリング号の妹を800万円で落として今回のセールを終りました。



○セレクトセールー05初日顚末記(05/07/15)
セリの朝7時の飛行機に乗り競り会場に乗り込みました。1番のアフターザサンの2005を見るためです。この馬はケン・マクリーンが予言したNijinskyとStorm
Birdの組み合わせが2x3で彼の予言3x3よりインクロスですが全兄弟のタガノマイバッハが成功しているので是非欲しい馬の1頭でした。
馬は均整の取れた良い馬で4千万以下なら欲しいと思いましたが他の人が4千万を付けましたので、予算オーバーでしたが4千100万まで行きました。残念ながら相手の堀紘一さんは降りる気配も見せず4千200万ときましたので、降りる事にしました。
次に競った馬は10番のブラッシングストームの2005でした。最後まで競ったのは我々の後ろに陣取った池谷誠一さんでこちらの様子を見ながら余裕で来られ、我々も昨年のブライアンズタイムの仔より300万高い3千600万まで行きましたが、後ろの池谷に見透かされたように3千700万円を付けられダウンしました。
狙ってきた馬2頭が買えませんでしたので24番のラビットボールの2005を競ることにしました。この馬は母の兄弟にカツラギエースが居り母自身も中山牝馬S(G3)を勝って居り、父フォーティナイナーと相性も良さそうなので競ることにしました。馬は両足外向で非常に難しい脚の馬でしたので競る人もいないと思っていましたら2千万まで競りこまれ2千50万円で落札しました。
次に競った馬はスペシャルウイークの牝馬78番のビワプランサーの2005でした。せりはハイピッチ進み2千500万を過ぎてもまだ来ます、最後に2千800万円を付けこれ以上行くのなら止めようと思っていましたら、2千800万円で止まりました。吉田勝己さんも挨拶にこちらに歩いてこられたので買えたかと思っていました。
不思議な事にこの値段は別の人もつけており購入する事は出来ませんでした。相手の方は元馬主連合会会長の小柴芳夫さんですから仕方ないですね。


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○岡部騎手引退記念(2005/05/09)

写真は、「岡部幸雄騎手の引退記念感謝の夕べ」5月9日、帝国ホテルで開催された時のもので真ん中が岡部さん。発起人の中山馬主協会会長・毛利喜昭氏、藤沢和雄師、柴田善臣騎手ら多数が出席して盛大に行われました。JRA通算2943勝は歴代トップ。JRA重賞165勝で2位。GI31勝で2位。54歳で14年10月27日、天皇賞(秋)をシンボリクリスエスで勝ちました。このほか、1万8646回は最多騎乗。1252回は重賞最多騎乗。さらに昭和50年から平成14年まで28年連続重賞優勝も第1位です。

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○ジャパンカップダート(2004/12/02)

2コーナー、最後方から3頭の外に持ち出し、大外を追い上げる9番ハードクリスタル号(黄色の帽子)。
3コーナー、インを走る勝ち馬14番タイムパラドックス(橙色の帽子)をかわしインから3列目を走る10番アドマイヤドン
(黄色の帽子)の外に付ける9番ハードクリスタル号。

4コーナー、前が詰まっても空くまで2列目で頑張るタイムパラドックスを横目に7頭目位の外を抜け出そうとするアドマイヤドン、さらにその外を狙うハードクリスタル号。

直線、4コーナーを過ぎ直線に入ったらインコースを上手く抜け出したタイムパラドックスに大きく離されたアドマイヤドンとハードクリスタル号。
この結果インの2列縦隊に入り込んだタイムパラドックスに比べて、アドマイヤドンで約8mハードクリスタル号で約16m余分に走った事になります。
今の東京競馬場2100mダートでは2分8秒台で走るには2列縦隊に入るしかありません。勝ちタイムが9秒台で無い限り外を回った馬に勝つチャンスは有りません。
そこを読みきって2列縦隊を固守して、JCBダートの雪辱を果たした武騎手は非凡です。

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○Autumn Sale U (2004/10/20)
今日はオータムセール1歳馬でマジックマイルズの牝馬を1頭購入しました。競りは100万からスタートし170万円で競り落としました。
馬体は体高156cm、胸囲184cm、管囲20.5の大型馬ですが均整が良く取れており手足真っ直ぐな良い馬です。
全姉のスターレッドは中央競馬で3勝を上げまだ現役で頑張っています。

ドサージュ
13- 5-14- 0- 0
適応可能距離=1200m〜1500m
クロス
Northern Dancer 5*5母系
ニックス
Mr.Prospector *Seattle Slew 良
Mr.Prospector *Nijinsky 良
Mr.Prospector *Buckpasser 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

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○Autumn Sale T (2004/10/18)
今回のオータムセールは所要のため参加できませんので山口氏と遠山氏に情報を貰い東京から参加しました。書き物からは20番をターゲットに考えていましたが欠場でしたので、馬が良く血統表も購入基準に合い、書き物の中に種馬が居る123番シーズレイジングー04(父スキャン)を競りました。
競りは600万から始まり700万円で落札できました。
この馬の第一の特徴は全兄のサンエムマジクが4勝を挙げており獲得賞金も¥7000万円有る事です。第二の特徴はこの馬の母馬シーズレイジングと父スキャンの母馬VideoがNorthern Dancer
X Hail to Reason の相似配合で有る事です。この様な相似配合下ではNorthern Dancer のクロスの悪い所が出にくく、さらにMr.Prospectorがその弊害を弱めています。
兄を越す名馬に成る事を願っています。

ドサージュ:19- 7-26- 1- 0
適応可能距離=1500m〜1900m
クロス:Northern Dancer 4×3
Native Dancer 4×5
Hail to Reason 5×4
ニックス
Mr.Prospector *Hail to Reason 良
Danzig *Hail to Reason 良
Raise a Native *Northern Dancer 良
Nijinsky *Hail to Reason 良
Hail to Reason *Northern Dancer 良
Searching *Regal Gleam 良
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○Selection Sale (2004/07/22)
7月19日10時よりはじまった馬の展示場は多くの人たちで混雑していました。私は前回と同じ基準で選定した53番、62番、74番 98番の4頭に絞り展示を観ました。53番は現在4勝を挙げている全兄が居り母の兄弟には重賞勝馬が居り良いと思いましたが、両足外向の馬でした。
62番の馬は良い馬で合格点でした。74番は良い馬でしたが何人かの信頼できる人から何らかの瑕疵(理由は聞きませんでしたが)が有るので買ってはだめだと云われました。98番はスッキリした良い馬に見えましたが、優秀な調教師さんからフォーティナイナーの仔はモットがさがありダーとを走る体型でないとダメですよ「こういう馬を買うのは素人ですよ」とアドバイスされました。
その結果「この外向はセンターが外れていないので大丈夫だ」との調教師さんの話も聞き53番と62番を競ることにしました。
結果は、53番を¥930万円で落札しましたが62番は予定価格以上の¥3250万円まで行ったので買えませんでした。
次の日は、6頭ピックアップして雨の中展示にのぞみましたが、そのうち5頭が欠場で95番1頭を競ることにしました。結果は¥800万円で落札できました。
(血統表は本年誕生した馬に記載)

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○SELECT SALE (2004/07/14)
例年予算以上になり購入できない市場でしたので、今回は種馬をブライアンズタイム:フォーティナイナー:アグネスタキオンの3頭に絞り、上場番号の早い順に良いものから後の馬を気にせず購入する事にしておりました。
ブライアンズタイムは8番、124番、204番、フォーティナイナーは11番、91番、191番、アグネスタキオンは7番、107番、165番に絞りました。
価格の上限はブライアンズタイムが¥3500万円以下、フォーティナイナーが¥2000万円以下、アグネスタキオンが¥2000円以下に決めました。
最初のせりは7番でアグネスタキオンの仔でしたが値段があまり上に行かなかったので、165番でも買えるのでは見送りました。
次のせりの8番ブライアンズタイムの仔は¥3300万円で購入できましたが102番は¥5500万円、204番は¥8300万円と高く購入できませんでした。
次は11番のフォーテナイナーの仔も¥1800万円で購入できましたが、91番は¥3800万円、191番4000万円(主取)と高く購入できませんでした。
アグネスタキオンの107番は¥5100万円165番は¥4000万円と高く購入できませんでしたが、せり後7番が主取になっていましたので7番を購入しました。
購入した3頭共にせり名簿の写真より良い馬で、長腹短背の均整の取れた理想的な体格の馬です。
また3頭とも「競走馬購入基準」に合格し、偉大な先輩の言葉にも合致する馬です。
アグネスタキオンの仔ダイアモンドシティの2004は母は英米5勝馬で兄に種馬Caticnus,姉に3勝馬サマーナイトシティが居ります。またすぐ上の兄はイギリスに¥9000万円で売却されています。
ブライアンズタイムの仔ブロードマラの2004は母がキラベーランS−G3の勝ち馬で、兄に3勝、2勝馬がいます。さかのぼると種馬Salieri, Father
IIogan が居ります。
フォーティナイナーの仔ラッキーデイの2004は祖母がデラウエアオークスG1勝ち馬パシフィックプリンセスで、その子供の牝馬を通して隔世遺伝で年度代表馬ビワハヤヒデ、ナリタブライアン、ビワタケヒデ、ファレノプシスがうまれ、特にフォーティナイナーの仔でピーターパンS−G2勝ち馬サンディブレークも隔世遺伝が生きています。この馬にも隔世遺伝が発現すれば大物となることと思います。
(血統表は本年誕生した馬に記載)

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○偉大な先輩をみならって04/06/06)
今年1月1日の”徒然雑記帳”に「強い馬を作る」吉田善哉話を書きましたが、早速実行して当歳3頭購入しました.。3頭とも書き物の中に種馬が居り、また種馬は実績の有るフォーティナイナーとコマンダーインチーフです。
ちなみにブルードメアーサイヤーはCapote、Danzig,、Irish Bid,です。
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○トレーニングセール(04/05/25)

例年トレーニングセールで購入した馬が競走馬として不適当な馬でしたので 、今年は見合わせる積もりでしたが、トレーニングセールの調教ビデオに我が愛馬が写っていたたので参加しました。
せりに参加した馬は15番、83番、99番、113番でしたが予算以上になったため購入出来ませんでした。
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○競走馬購入基準(04/05/11)
5月のトレーニングセールいよいよ今年もせりの季節を迎えます。今年は下記のような最低基準を作り 、その中から馬体の良いものを購入しようと思います。
1.
Northern Dancerのクロスが2X2 2X3 2X4 2X5 3X3 3X4 3X5 4X4 は購入しない。
*過去に何頭かのNDクロス馬を購入しましたが、馬体が良くても原因不明の弱いとこがあったり、飛節が弱かったりした馬多く、また競馬になっても気性が激しく制御が難しい馬が多く、勝ち上がり率が低く海外でもNDクロスを避ける傾向にある
。
2.
Nearcticのクロスが2X2 2X3 2X4 2X5 3X3 3X4 3X5 4X4 は購入しない。
*1項と同じ理由です。
3.
種馬がヨーロッパ系の馬は購入しない。
*過去に購入した馬
でヨーロッパ系の種馬はスピードがなくダートもあまり上手でなかったので、基本的には回避したいと思います。
4.
種馬がNorthern
Dancer の2X3
2X4 3X3
3X4 のクロス持った種馬の仔は購入しない。
*ラムタラに代表されるように良い結果が出ません。
5.
種馬のBMSがNorthern
Dancer あるいはBMSの父がNorthen
Dancerである種馬の仔は購入しない。
*
代表的にはアラジ、ナリタブライアン、
6.
種馬の父がシルバーホークである種馬の仔は購入しない。
*代表的にはホークアタック、グラスワンダー。
7.
Northern DancerやNearticのクロスがあっても相似配合(例MiswakiとWoodman)の場合は検討を除外しない。
*この場合、擬似相似配合を含めます。矢野先生の アメリカ競馬便りを見ましても最近の勝ち馬はこのケースです。今年のアメリカのセールの450万ドルの馬もこのケースです。
8.
Northern Dancerのクロスがあってもそこ仔がNijinsky X Stom Birdが3X3の場合は検討から除外しない。
*ケン・マクリーンがNDクロスの影響の少ないクロスと予言した配合。
9.
Northern Dancer のクロスがあってもMr.Prospector が血統表上2,3の位置にあるか Mr.Prospectorのクロスが共存する場合は検討から除外しない。
*最近のアメリカでの勝ち馬はこのケースが多いいLimehouse,等。
10.
種馬のBMSがNorthern
Dancer
あるいはBMSの父がNorthern
Dancer であってもMr.Prospectorが血統表上2,3の位置ある馬の仔は検討から除外しない。
*7,9項目と同じです。
11.
母親か中央競馬で1勝以上上げているか、または、その子供が1勝以上上げていない仔馬は購入しない。
12.
母親がどんなに好成績でも、子供たちに中央での勝ち馬がいない仔馬は購入しない。
*初仔、2仔、3仔を除く。
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○配合の季節U
(04/02/26)
矢野先生からのMail
『いやびっくりしました。2/24Calderでセレクトセールが行われたのですが、ここで関口房一さんが450万$でせり落としたのが、父FUsaichi Pegasus、母Hidden StormでMr.Prospectorの2×3、Northern Dancerの4×4という今セリゴンさんが追求しているパターンのColtです。この時せり合ったのがFusaichi Pegasusの時に競り負けた人なので、この2人が能力を認めて競り合ったのだから来年のダービー候補と言われています。トレーニングセールレコードで走ったそうです。Mr.Prospectorの2×3は苦しいだろうという発言は撤回はしませんが、少し小さい声で言いたいと思います。』
早速Mr.Prospectorの2X3作ってみました。$450万ドルの馬と比べてください。




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○予言された馬 (04/02/25)
 
ケン・マクリーンは1987年に出版された著書の中で「NijinskyとStorm
Birdの2頭の種牡馬が血統表の中で出会い、そこで驚くべき遺伝的インパクトが生じる事が十分考えられる。この2頭によるNorthern
Dancer のクロスが成功する可能性は大きい。それでも強いクロスは避けた方が良い。この2頭は3X3のポジションだと私は考える」書いています。
2月22日より北海道に行き、北海道で吹き荒れた低気圧の中、奇跡的に吹雪にも会わず24日帰京するため千歳に向かう途中、社台の白老ファームに寄り今年生まれた子馬50頭ほど見せてもらいました。例年1年間で見るほどの子馬の量でしたが、気に入った馬はクラブ行きの馬で少しガッカリしていましたら最後の方になって、ダンスインザダーク
のかたちの良い仔が出てきました。なんとそのBMSはStorm
Catでした。まさしくケン・マクリーンが17年前に予言した馬でした。雌馬でしたが2つ返事で購入する事にしました。母は1勝ですが祖母はファンタジーS(G1)の勝ち馬で兄弟には4勝馬ダークウィザードがいます。天気と言い奇跡的な北海道のたびでした。

Northern Dancer 4×4
Turn-to 5×5
Somethingroyal 5*5母系
8- 9-22- 4- 0
適応可能距離=1900m〜2600m
サンデーサイレンス *Bold Ruler 良
Nijinsky *Sir Ivor 良
Hail to Reason *Northern Dancer 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

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○スプリームクィーン−03 (04/02/07)
今年1月5日にロイヤルアリダー号について書きましたが、更にその弟のスプリームクィーン−03を購入しました。この馬は今年の金杯を勝ったアサカディフィートの全弟です。
兄弟は7勝馬アサカディフィートを初め1勝馬1頭、2勝馬2頭、います。またアメリカには9勝馬でG3を3勝しているキラーディラーがいます。現在富田牧場で元気に跳ね回っています。

12- 5-17- 0- 0
適応可能距離=1400m〜1800m
クロス
Nasrullah 5×5*5
Polynesian 5*5母系
ニックス
Alydar *Hail to Reason 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

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○ブルーラグーン (04/02/03)
今回は寒い北国の話を避けて南の島にしました。
1月下旬から1週間ほど..沖縄に行きました。リゾートホテルを回っているときに、HP開設時からのお客様でMessage
Boardによく書き込んで下さるブルーラグーンさんと同名のBarをサンマリーナホテルで見つけました。確かにホテルの前は青い珊瑚礁ですから当たり前の名前かもしれませんが、なにか懐かしくてMessage
Boardに書いたところブルーラグーンさん青い珊瑚礁の写真をHP載せるように要望が有りましたので、この場お借りて写真を掲載します。
写真左はサンマリーナホテル前のブルーラグーン。右はザ・ブセナテラスビーチリゾート前の海中。
 

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○サウスブリザード号の病気経過(04/01/10)
12月21日のレースで心房細動のためレースを中断したサウスブリザードはその後の治療でもなかなか良くならず獣医さんの手を煩わせていましたが、今回は硫酸キニジンを今までよりも多いい量投与し良くなりました。
硫酸キニジンは人間にも使いますが大量投与でも1回に0.4g程度ですから馬の体重が10倍として4g程度です。実際にその程度投与していた様ですがぜんぜん効かず、口径投与から点滴にに変えましたがそれでも駄目でした。
今回大量投与に切り替えて、1回に20gを2時間間隔で投与したところ2回目で40分後に正常になりました。
心電図を下に添付します。参考に見てください。
いろいろ工夫してこの病気に立ち向かってくださった獣医さんに感謝します。


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〇ロイアルアリダー号 (04/01/05)
正月競馬も今日で終わり惨敗続きでくさくさして中山金杯を見てましたら、アサカディフィートが勝ちました。なにか母馬の名前聞いた事あるなーと思っていたら、アサカディフィートはロイヤルアリダー号の兄だったんです。
昨年10/22のオータムセールにAlydarの肌にロイヤルタッチで、面白いと思い馬を見に行きますと、雄大な馬格の素晴らしい馬でした。
書き物を見ますと、兄馬にキラーディラー(USA9勝内GV3勝)やアサカディフィート(5勝内特別3勝)が居り、そのほかの馬も2勝馬2頭居ます。
配合は母が非ND系でロイヤルタッチにピッタリで、ニックスが5本も発生しています。
ドサージュは10−7−28−0−0とClassicの数値が高くクラシック路線に乗ることも有ると考えて、
早速セリに望みましたら250万からセリ出し350万で競り落としました。
如何にせん350万円の馬ですから、此方から調教師先生にお願いするのもあつかましく思い、加藤ステーブルに置いておきましたら、素晴らしい馬格に眼を付けてくださった美浦の佐藤吉勝先生が昨年暮れに引き受けてくださいました。
なんとか兄貴馬にあやかりたいものです。

ドサージュ 10- 7-28- 0- 0
適応可能距離=1800m〜2400m
クロス
Polynesian 5*5母系
Nasrullah 5*5母系
ニックス
サンデーサイレンス *Raise a Native 良
Alydar *Nijinsky 良
Alydar *Hail to Reason 良
Alydar *Buckpasser 良
Raise a Native *Northern Dancer 良

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〇ビューティフォーム号の血統について。(03/12/28)
バケンオーさんが「何回血統表見ても平凡な馬」とご指摘のように、一見しますとその様に観えます。
私はビューティフォーム号が Alyderの2x4 や Mr.Prospectorの2x4 の様な強いインブリードを持つよりも Alyder x
Mr.Prospector の 2x4 の方が良いと思っています。
下の血統表見ていただくと良くわかると思いますが、両馬とも父は Raise a Native です。
また母馬の父も両馬とも
Nasrullah 系の Nasha と On-and-On です。
更に牝系をさかのぼると
Blue Lakspur , Bull Dog と同じ血が組み込まれています。
2x4の様な強いインブリードの場合、このように非常に近い配合の馬同士のクロスのほうがスピード、気性、健康、個体、等において優れた面が発揮されると思っています。
また、このような同系の馬にこそ強いニックスが発生すると思っています。
ドサージュを観ますと 9−3−15−0−0 でクラッシクの数値が15と高くクラシックレース向きの馬に出ています。またブリリアントの数値が9で短距離でもスピードで押し切れそうです。



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〇ビューティフォーム号(03/12/27)
以前「〇11月のセリ」ご紹介いたしましたリンドシェイバーの雌馬でバレガルニエの妹が、11月29日の東京競馬場新馬戦(D1600m)でデビューしました。
スタートで2馬身ほど出遅れ4コーナーで先頭に立ちましたが最後の直線で指されて3着でした。
第2戦目は12月21日中山競馬場未勝利戦(D1200m)に出走しました。
6番手から3−4コーナーで先頭集団3頭の外に並びかけ、直線楽に抜け出して快勝しました。
購入したときは、小さな馬で胴が詰まり頭が高い馬で、短距離の線香花火型の馬に見えました。
池田調教師も、短距離型で南関東のマイル戦は難しいと仰っていました。この馬を見た関係者は皆同じ考えでした。
いろいろ考えて「上の姉が走るので、中央の短いダートなら走るかも?」と阿部先生にお願いいたしました。
配合を見ますと姉のバレガルニエが大きいエンジン2機持っているのに、この馬の配合はエンジンが1機です、また足が弱く小ぶりの馬が出る配合で姉ほど走るのは無理に思えました。
阿部先生は「内はリンドシェーバーの雌馬と相性が良く走るからいいですよ」請けてくださいました。
それから1年後、東京競馬場のパドックでみた愛馬ビューティフォーム号は、472Kgの堂々たる体躯で短かった胴も長めになり、高かった頭を下げて、まるで別馬のように変身していました。
この状態ならばバレガルニエを凌ぐ事もあるかもしれません。

クロス :Raise a Native 3×5
ニックス :Nasrullah *Princequillo 良
ドサージュ :9- 3-15- 0- 0
適応可能距離=1600m〜2000m

クロス
Round Table 4×4
ニックス
Mr.Prospector *Northern Dancer 良
Mr.Prospector *Nijinsky 良
Nasrullah *Princequillo 良
Raise a Native *Northern Dancer 良
ドサージュ ;7- 3-19- 0- 0
適応可能距離=1800m〜2400m

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〇サウスブリザード号の病気(03/12/21)
本日中山の4Rに出走したサウスブリザード号は、向こう正面で急に減速し直線で歩いてしまいました。体重も絞れて絶好調でしたが、「心房細動」によるレース中止でした。
聞きなれない病名でびっくりしましたが、JRA競走馬総合研究所のレポートを紹介いたします。
●心房細動
鼻出血同様、遠目には異常がわからないが、明らかに疾走中の馬の運動能力を突然低下させる循環器障害として心房細動(しんぼうさいどう)があげられる。いわゆる心臓発作の一種で、それまで規則正しいリズムを刻んでいた心臓の一部(心房)が、急に痙攣し始めるために起きる。こうなると心臓は効率的に血液を送り出せなくなる。
心房細動の場合、騎手は自分の馬が急に減速したので、一瞬後肢(ともあし)に故障が発生したと思うらしい。心房細動により、馬の推進力を担っている強大な後肢の筋肉への酸素供給が減り、真っ先に後肢の動きが悪くなるからであろう。
心房細動という病気は人でもみられるが、これが運動によって引き起こされる点は馬に特有とされている。馬の心臓機能が他の動物に比べて格段に優れていることがこうした機能障害の背景にあるのかもしれない。
幸いなことに心房細動は自然に回復することが多いし、痙攣を除去する良い薬も開発されている。また異常が見られなくなった後、一定の期間を経れば、調教やレースへの復帰も可能となる。いよいよ競馬に復帰するという場合には、検査がおこなわれる。心電図を記録できる機器を装着し、実際に走路で走らせて病気からの回復の最終確認するのである。
競走中の馬が突然機能障害に見舞われて戦列を離れるのは、生き物である以上いたしかたないとはいえる。その原因が病気であることを証明し、競馬の公正さを保証するのはJRAの獣医陣の役割である。こうした馬の病気ばかりでなく、JRAは競馬開催に責任を持つものとして、さまざまな側面から競馬の公正確保に万全を期している。
楠瀬 良(JRA競走馬総合研究所)

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〇バンディラス (03/12/02)
過日フォーティナイナーの子を求めてバンディラスの雌馬を買いました。
この馬の3代母はバブルガムカンパニーで祖母はバブルガムフェローの姉です。この姉からバンディラス含めて多くの子が生まれています。その筆頭は種馬になったアイリッシュプロスペクターです。又国内ではマニックサンディがサンスポ4歳牝馬特別(GU)がいます。
今回ジャパンカップ2着で菊花賞を勝ったザッツザブレンディもバンディラスの弟です。
なんていう幸運でしょう。繁殖牝馬に成った時箔が付きました、神に感謝します。
この馬は武宏平厩舎からデビューしますので英智君が乗るかもしれません。
応援宜しくお願いいたします。

クロス
Mr.Prospector 2×4
Native Dancer 4×5
Nasrullah 5*5父系
Roman 5×5
ニックス
Mr.Prospector *Roman 良
Mr.Prospector *Buckpasser 良
Raise a Native *Northern Dancer 良
Nasrullah *Mahmoud 良

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◎森永牧場からの手紙。
(03/11/09)
(水害に遭われた森永牧場からの手紙です、ご一読ください。)
拝啓
日高地方は、台風、地震と自然の猛威にさらされ大変な2ケ月でした。又そのつど心配していただき、お見舞いの電話をしてくださったこと、まことに有難うございます。
特に我が家では8月9日から10日未明にかけての大水害は、今でも信じることの出来ない悪夢のようなT日でした。
あれ以降50日あまりが過ぎ、ようやく後片付けが終わり、これから復興に向けての作業が始まろうとしています。
しかし、7頭もの馬を一晩のうちに失った事は我が家の大損失のみならず、馬主さんにも大変な損失を与え又、その馬に対する競馬での期待をも失った事を考えると、ただ頭が下がるおもいです。
そして、馬達が暗闇の中で大変恐ろしい思いをしながら、もがき苦しんで溺死したと思うと、どうにもやりきれない気持ち今でも夜中に目が覚めます。
でも、もう一度頑張るんだという気持ちでやっておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、札幌でのサウスポールの優勝は我が家にとっても、大変な喜びでした。
今後の活躍をお祈り致します。
敬具
811. 森永牧場 いるか 2003/11/10
(月) 05:18
今しがた森永氏のお手紙を拝見しておりました。
なんという悲惨な事故。
自然災害のせいとはいえ、あまりの事故に苦しみ続けている森永氏の
お気持ち・状況が読んでいられないほど辛く伝わります。
大きすぎる損害よりも、一晩中もがき苦しんで死んでいった愛馬達に
申し訳ない、申し訳ない、という気持ちが胸にあまりに痛く、
涙が止まらずに困っております。
一刻も早く、森永牧場、その他災害に襲われた方々の牧場復興が進み、
一日も早く森永氏の物理的・精神的な痛手が癒されますように、
心からお祈り申し上げます。
彼らに神様のご加護がありますように。
|

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◎武先生からの手紙(サウスポールの号の菊花賞) (03/10/27)
 
  
芹澤様
昨日は遠い所お出掛け頂きましたのにまったく不本意なレースで申し訳なく存じます。
下見所等では大変落ち着いて状態も良く期待していたのですが、ジョッキーが騎乗して地下路に入ってから急に入れ込みだし馬場入場後もファンの喚声にびっくりした様で、向こう正面の馬のたまり場でも落ち着かせようとなだめたそうですが馬自身パニック状態になったそうです。
スタートに入って今までした事のない突進をくりかえし少々頭を打った様です。
勿論スタートの先生よりレース後報告と注意を受けました。
スタートが一番よかったのに、無理してもハナになでいかなかったと英智に聞きましたら、スタートも良くよしと思った時馬が何かファーとしてアッと思った瞬間シルクチャンピオンにかわされていたそうです。ゲートでやはり頭を打っていたかもしれません。
私達の作戦は社長にも言われた様におお逃げ宣言する事によって他馬も無理に仕掛けてこないだろうとの考えで1週目坂下より少しずつピッチを上げ1〜2コーナーで大逃げに入る作戦でした。
英智、助手と共に何回も話し合いました。
でも結果が本当に不本意な結果で社長、ファンの皆様には申し訳ない気持ちで一杯です。
幸いサウスポール号も今日は休日ですが元気なので2,3日様子を見て異常がなければ福島記念を考えています。
武宏平

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○ オータムセール (03/10/17)
いよいよ最後の北海道せり市場が開設されます。
10月の20日はサラブレッド当歳。21日〜24日まではサラブレッド1歳です。
10月のせりから出たオープン馬で有名なのはテイエムオペラオーですが、なかなかこの様な。馬にあたる事はありません。
私は初日の当歳を中心に見てこようと思っています。

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◎ サウスポール号の調教 (03/09/30)
一昨日札幌競馬場で行われたUHB賞で、我が愛馬サウスポール号がフルハウス号以来久しぶりに1000万下を快勝しました。応援有難う御座いました。
サウスポール号は夏休みを加藤ステーブルで過ごし函館に入厩しました。
担当の厩務員は以前加藤ステーブルに居た中沢調教助手変わりました。
あまりに熱心に調教しているので、遠山氏の結婚披露宴で中沢君に合った時に調教のピッチが早すぎるのではと、クレームを付けたほどでした。
今回ハードクリスタル号を神戸新聞杯に出走させたので、敵はどんな調教をしているか見て吃驚しました。
UHB賞を勝ったサウスポール号も神戸新聞杯を勝ったゼンノロブロイも同じような期間に7本ハイピッチで時計を出していたのです。
私のように地方競馬で育った人間には、理解できないほどハードな調教に思えました。8/24に勝っているサクラプレジデントの調教を見ても本追い切りの3日前に坂路2本こなしています。
今や1週間間隔の調教では勝てない時代になったみたいです。
参考に其の時の調教タイムを載せときますのでご覧になって下さい。
日付 |
馬名 |
場所 |
7F |
位置 |
6F |
5F |
4F |
3F |
2F |
1F |
|
評価 |
|
9/04 |
サウスポール |
函W良 |
助手 |
|
|
69.9 |
55.2 |
41.3 |
|
13.5 |
馬なり |
C |
軽く |
9/06 |
サウスポール |
函W重 |
助手 |
|
|
73.6 |
58.2 |
43.4 |
|
14.2 |
馬なり |
C |
散歩程度 |
9/07 |
サウスポール |
函W稍 |
助手 |
|
|
70.3 |
54.9 |
39.7 |
|
13.1 |
馬なり |
C |
順調 |
9/10 |
サウスポール |
函W重 |
助手 |
|
|
|
53.9 |
38.4 |
|
13.1 |
一杯 |
C |
順調、併せ先着。 |
9/17 |
サウスポール |
札ダ良 |
武英 |
8 |
|
69.0 |
53.4 |
39.0 |
|
12.0 |
一杯 |
B |
動きよい。併せ先着。 |
9/21 |
サウスポール |
札ダ良 |
武英 |
9 |
85.7 |
69.1 |
53.5 |
39.8 |
|
12.0 |
馬なり |
B |
気配良し。 |
9/24 |
サウスポール |
札ダ良 |
藤田 |
8 |
|
66.5 |
51.8 |
38.3 |
|
12.0 |
一杯 |
B |
出走態勢整う。 |
9/07 |
ゼンノロブロイ |
南W良 |
助手 |
6 |
|
69.5 |
54.5 |
40.1 |
|
12.6 |
馬なり |
C |
併入 |
9/10 |
ゼンノロブロイ |
南W良 |
岡部 |
5 |
|
64.5 |
50.9 |
37.8 |
|
13.0 |
馬なり |
B |
併入 |
9/14 |
ゼンノロブロイ |
南W良 |
助手 |
6 |
|
69.7 |
54.7 |
40.8 |
|
13.1 |
馬なり |
C |
併入 |
9/17 |
ゼンノロブロイ |
南w良 |
助手 |
6 |
|
67.9 |
52.7 |
39.3 |
|
13.3 |
馬なり |
C |
併せ遅れ |
9/20 |
ゼンノロブロイ |
美坂 |
助手 |
|
2回 |
|
|
43.1 |
28.9 |
14.6 |
馬なり |
C |
|
9/21 |
ゼンノロブロイ |
南W不 |
助手 |
4 |
|
67.2 |
53.3 |
39.8 |
|
13.4 |
馬なり |
C |
併入。好気配 |
9/24 |
ゼンノロブロイ |
南W良 |
岡部 |
5 |
|
66.6 |
52.4 |
38.6 |
|
13.0 |
馬なり |
B |
併入。出走態勢整う。 |
9/21 |
サクラプレジデント |
美坂 |
助手 |
|
2回 |
|
|
39.5 |
26.5 |
13.6 |
馬なり |
C |
|
9/24 |
サクラプレジデント |
南芝良 |
助手 |
|
|
64.5 |
49.3 |
35.8 |
|
12.2 |
馬なり |
B |
軽快な動き。 |

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◎ 遠山 淳 さん (03/09/15)
 
ここのところ暗いニュースが続きましたが、今回やと飛び切りの嬉しいニュースをお届けできます。
加藤ステーブルでGMとして腕を振るって居りました遠山氏が、長い独身生活にピリオドを打ち、昨9月15日にロイトン札幌で華燭の典をあげられました。
遠山氏とは10年来の友人ですが、まったく女気の無い仕事一筋の男で、結婚するにしてもお見合い結婚だろうと思っていました。
しかし、遠山氏は私の知らない間に熱烈な恋愛をしていたようです。
東京農業大学の畜産科に籍を置きながら大学の応援団の団長として活躍しました遠山氏のなので、結婚式でもしかしたらと或る期待を持って待っていましたら、終盤になって農大名物の大根踊りを遠山氏を真ん中に繰り広げられ、披露宴の招待客の度胆を抜いていました。
写真はその時の一枚で真ん中の礼服姿が遠山氏です。
おめでとうございます。これからも家庭に仕事に頑張ってください。

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〇台風の爪あと
(03/09/10)

写真は厚別川流域、遠くに見えるのが堤防の補強工事の土嚢。
9月はセプテンバーセールに参加しました。書き物を見るべき馬は参加していませんでしたので馬体重視で2頭購入しました。
翌日雨の中、厚別川周域を見てきましたが牧場の復旧作業はまだまで、我が愛馬が亡くなった場所までは近ずく事は出来ませんでした。
河川敷に近い牧場は復旧不可能と思えるほど土砂で荒れ放題で、牧場の面影は留めていませんでした。

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〇ソルアノチェセル号(03/08/21) 結果(03/08/22)
明日、川崎競馬場において新馬戦に出走するソルアノチェセル号は、本年5月のトレーニングセールに出ていた馬です。
トレーニングセール当日フォーティナイナーの仔が登録されていましたので興味を持ち栗東の武宏平先生と試走見ました。
フォーティナイナーの仔はヒシアリダーの仔と併せて走りましたが、フォーティナイナーの仔が一杯に鞭をくれても、手綱を絞って馬也のヒシアリダーの仔を抜く事が出来ませんでした。武宏平先生もフォーティナイナーよりヒシアリダーの仔の方がいいなーと冗談を仰ていました。セリでは2頭とも主取りで終わりました。
その日の夕方せりのタイム表を見るとヒシアリダーの仔は11秒台の早いタイムで駆けているので、早速牧場に電話してこの馬を買う事にしました。
川崎に着てからは、ソエが出たり、腰を悪くしたりで、まともに調教出来ませんでしたが明日の新馬戦の使うことができました。この馬は中距離から長距離タイプの馬で800mの競馬では距離が短か過ぎますが、持前の勝負根性でいい競馬をして欲しい物です。

結果:籤運悪く大外を引き、終始外を回されましたが良く頑張り3着でした。タイムは前のレースの新馬戦の勝ちタイムより早いタイムでした。良く頑張った。
写真は4コーナー大外回って先頭に立とうとするソルアノチェセル号ピンクの帽子。二列目のオレンジの帽子が勝馬です。
3.4コーナーこの位置で回ると黄色の帽子の馬と比べてグリーンの帽子で3.5mピンクの帽子で8m程余分に走ります。前3頭は横一線に見えますが直線に入ると1馬身半以上離されます。

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〇台風 (02/08/11)
8月9日〜10日にかけ北海道を通過した台風は門別と新冠の境を流れる厚別川を河川の後も牧場の跡も判らないほど大氾濫させ、多くの被害を与えました。
我が愛馬を預託している森永牧場も川近くの放牧場が泥水に覆われ厩舎に居た6頭の1歳馬達は残念ながら水死しました。
我が愛馬ニフティパブロワの1歳馬も残念ながら水死しました。
川の増水は急で、助けに出たときは氾濫した水が急流となて牧場内を流れ、厩舎に行くことは不可能でした。その濁流の水量は、厩舎の屋根まで来ていました。
天災とは言え本当に可哀想なことをしました。亡くなった馬達の冥福を祈ります。
いやな、悲しい話はもうこの辺で終わりにしたいものです。
Re^3: 台風U ルナロッサ 2003/08/11
(月) 17:00
北海道馬奇談拝見しておりまして、可哀想で読んでいられません。
さぞ苦しかった怖かったことだろうと思うと、
泣けてしまいます。
未知数の将来が突然無くなってしまうって、
あまりに残酷です。
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〇サマーセール後記
6日間のサマーセールが終わって見ると例年のように特別セールの後で目ぼしい馬が少なく、これと言う馬は欠場であまり盛り上がりの無いセールでした。
こんな中で何頭かの馬を競りましたが良い馬が少ないために、良い馬に集中し競るため値段が高くなり中央競馬向けの馬は購入する事が出来ませんでした。
今回購入した馬は、地方で認定レースを勝てそうな早熟でスピードがある馬を競り落としました。金額は300万円でしたがシャンハイの雌馬で馬体のすばらしい馬でした。 この馬に関しては
バケンオーさんがMESSAGE BOARDに書かれたことを引用します。
Re^2: 2日目 バケンオー 2003/08/05
(火) 22:19
せりごんさん狙い済ました一発でしたね。
今回は馬が多く、俺なんか841番見落としてた。
子供にも2代母、3代母にも黒太字が無く見落とした。
良く見ると母のミスジョリアンは3勝し秋分特別(2000m)を勝ち、サウスポールが2着した白百合SOP(2000m)2着し子供に中央3勝のクラウンバッハがいる。
馬体は俺のエイジェントによると穀で作られてなく、むしろ昼夜放牧で体が引き締まり自然ないい馬体だったそうだ。
距離の持つ母親はスピード馬シャンハイにとって理想的な配合だ。せりごんさん良い物買ったな。しかも極安く羨ましい。
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Re^5: 2日目 せりごん 2003/08/06
(水) 00:59
> > > せりごんさん狙い済ました一発でしたね。
今晩は皆様晩くまで書き込み有難う御座います。
シャンハイの仔はMill ReefとRiver Manが3X3に成ります。
これは私の好きなニックスNasullah * Princequilloを持った相似配合で面白いと思いました。
馬体は良い馬のようでしたが川崎の池田調教師の御眼鏡には適わなかったようですが、この馬をごらんになった笠松の中山先生が大変気に入られたとのことでお任せするつもりです。
先生の育てたフジノテンビーみたいに出世してくれると善いですね
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Never Bend 4*5×4
Nasrullah 5×5*5
19- 7-13- 3- 1
適応可能距離=1300m〜1600m
テスコボーイ *Northern Dancer 良
Nasrullah *Princequillo 良

〇サマーセール
今回のサマーセールでは2頭の馬に目を付けていました。1頭は7/30展示の579番エアスデヒアの2002です。現在活躍しているビリーブの妹で、馬体もいいし目を付けていましたが、大手牧場や大手馬主がどんどんせり上げるので断念しました。
後一頭は8/4展示の746番ナムラクイーンの2002です。この馬は徒然雑記帳で紹介しました競輪賞金王山田選手のもち馬「マリンゴールド」の妹で配合はニジンスキーXミンスキーの2x3の相似配合で必然的に名牝Flaming Page の3X4の配合になります。肌馬にしても面白いと思って楽しみにしていましたらすでに売却済みだそうです。それもかなり早い時期に¥300万位で決まったみたいです残念。
今回はつきがないみたいです。

〇7月セレクションセールの始末記
 
7月14日1時よりホテルで北海道警察本部の捜査第一課の特捜主任さんがホテルに見えられて武勇さんについて、部屋でお話をしました。温厚な紳士でとても刑事さんとは思われない方でついつい時間をオーバーして、展示会場に着いたときは馬が展示場に出て居り多くの方が見ていました。
今回の当歳セールでは昨年種付け料が高く、また適合する肌馬が居ない為断念した、クロフネの父フレンチデピュティの子を購入しようと決めていました。
フレンチデピュティの子は牝馬が2頭出ていました。1頭はダーレー・ジャパンから出展されていた牝馬ですが、Northern Dancer 4X4の強いクロスがあるため辞めて、下河辺牧場の牝馬にしました、この馬はNorthern
Dancer クロスが4X6と弱く、他のクロスもほぼクロフネに似ておりおもしろいと.思いました。
この馬ゴールデンベル2003の母ゴールデンベルはオークスを勝った名牝ケイキロクの晩年の子でゴールデンベル自身も特別を含む2勝を上げています。もし武勇さんが生きていたらいい肌馬に成ると褒めてくれたと思います。

ドサージュ:13- 3- 7- 2- 1
適応可能距離=1300m〜1600m
クロスなし
ニックス
Deputy Minister *Never Bend 良
Raise a Native *Northern Dancer 良
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翌7月15日1歳のセールが有りました。昨年、今年と断わられた種馬フォーティナイナーの子を買うことを目的に競りに参加しました。
フォーティナイナーの子は牡馬1頭牝馬3頭の合計4頭が展示されていましたが、線の細く小柄な馬が多くガッカリしていました、そんな中でミヤシロオーバン雌馬がわりと確りした馬で幅もあり
、典型的な長腹短背の馬でフォーティナイナーそっくりの良い馬でしたので、この馬を買うことにしました。
母ミヤシロオーバンは日本ダービー馬タニノムーティエや有馬記念、天皇賞馬タニノチカラの妹タニノオーバンの子です。フォーティナイナーの血により過去の栄光を再現してくれる事を願っています。

ドサージュ:18-13-13- 1- 1
適応可能距離=1000m〜1300m
クロス: Nasrullah 5*5×5
Roman 5×5
ニックス Mr.Prospector *Roman 良
: Raise a Native *Northern Dancer 良
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●武勇さんをしのんで。
1992年7月の暑い日、東京の暑さを逃れるように名伯楽の加藤さんと馬を見に北海道に旅立ちました。目指す牧場は武牧場です。
事前に武宏平先生から武牧場に紹介の電話を入れてもらっていたので、直ぐに武牧場の経営者武勇さんにお会いする事が出来ました。
武勇さんは、態度がでっかいというか、横柄と言うか、その上聞きなれない関西弁で席を立って帰ろうと思ったほどでした。
しかし、フィリップオブスペインの肌馬の子が欲しいと言う欲望に勝てず、じっと我慢し話を聞いていると、初め 「内は当歳で売ってしまうので2歳馬(今の1歳)はいません」
といていたのに、武勇さんも根負けしたのか 「小さい馬だから誰にも見せていなかったが、1頭フィリップオブスペインの肌の子で男馬が居るが、この馬の上が名古屋でレコードを出したりしているので名古屋の人が買いに来ているのを断わっている」
といていました。
さらに粘って話をしていると、武勇さんも根負けしたのか馬を見せてくれることになり、放牧場に加藤さん共々足を運び問題の馬を見ると、確かに小さい馬でしたが均整が取れていて加藤さんも惚れたようでした。
部屋に戻り値段の交渉に成ったら 「兄の武宏平厩舎に入れてくれるのなら1500万円、それ以外の条件では売らないと」 と言い張るので、その条件を飲み契約にこぎつけました。
この馬は武宏平厩舎から翌年の8月にラシアンルーラーと命名され432Kgでデビューし、特別を含む三勝を上げ¥4661万円を稼ぎました。
武勇さんという方は、江戸っ子みたいな人で”口は悪いが腹が綺麗な人”で、この馬は小さくて不安があるので親身に見てくれる自分の兄貴を調教師に指定したようでした。
馬を買ってから付き合いが深く成っていくと、関西弁にもなれ、てれやで照れ隠しの為強い言葉をジョークに載せて話すことも判り、本当のお人よしの面倒見のいい人で、トラブルの交渉、種馬の交渉、馬の状況報告と無償で一生懸命遣ってくれる人でした。
私は卓上で血統を調べ馬の良し悪しを判断しますが、勇さんは、その種馬をつけると足の弱い子の出る確率が高いとか、小さい馬が出る確率が高いとか、実際の現場での情報を多く持っていて、血統表では判らない具体的な生情報を常に与えてくださいました。
また、多くの牧場関係者、競馬関係者と親交がある方で、例えば何年にも亘って付けられなかったサンデーサイレンスを2回も付けるチャンスを作ってくれたり、若手の調教師さんを紹介してくれたりとあらゆる面で一生懸命動いてくださいました。
私の馬が出走すると、中央、地方を問わず良く観ていて、レース後誰よりも早く、勝てば祝福の言葉を、巻ければ励ましの言葉を北海道から電話してきてくれました。
一昨年から母馬を武牧場に移し、また育成調教も始めて、その育成調教から昨年デビューした私の馬3頭が新馬勝も含め4勝するなど、お互いの歯車がぴったり噛み合い、これからだという時に本当に残念でした、悔やんでも悔やみきれません。
ご冥福を心からからお祈りいたします。
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○5月のトレーニングセール始末記
下記の ”5月のトレーニングセール”で記したように、フジキセキの子、ペンタイアの子、マヤノトップガンの子、の3等を購入し契約を結び、代金を即支払いました。
いい馬が購入できたと喜んでいましたところ、昨日マヤノトップガンの子が寝違えて歩けない為そちらに移送できないとの連絡が有り、またフジキセキの子がソエが出て痛がっているのでレントゲンを撮った所、球節に骨片があり少し腫れているとの連絡が有りました。
トレーニングセールで購入する主目的は北海道競馬から使いたいためで、治療して馬を治すのが目的ではありません。一昨年トレーニングセールでダイヤモンドファームより購入したサクラユタカオーの子は普通に歩く事も出来ず、獣医であるダイヤモンドファームの責任者に見せたところ、自分の所に居た時からそのような傾向が有り、背中を半年ぐらい温シップしないと治らないと診断され、いまだに治療中です。まるで詐欺にあったようです。
今回は、市場の獣医さんを頼みしかり診断してもらい、何かあたら市場の責任で処理してもらおうと思っています。
これからも北海道せり市場は続いていきます。市場関係者は是非アメリカのせり市場のようにセリ場に獣医師を待機させて、その見解、x線検査、のどの検査程度は出来るようにしてもらいたいと思います。

○5月のトレーニングセール。

写真は20日のセールで購入したフジキセキの子。肩から腰に掛けての線がフジキセキにそっくりですね。
5月のトレーニングセールは日高軽種馬農協が5月19日、ひだか東農協が5月20日に行れました。
まず19日のセールですが、朝早く起きて8時30分から始まる公開調教を見に行きました、下にももしきを穿き、上は皮の厚いコートを着、頭には帽子とフードを被って観たのですが、なにぶん海からの風の吹き晒しの丘の上で、心から冷えてしまい午後3時から始まるセリは武先生と阿部先生に任してホテルに帰り熱い風呂に入り寝てしまいました。
今回のセリは、馬を出展する側もセリに参加できる形式で、かなり時間をとりなかなか終わらず7時過ぎまで掛かったようです。8時から夕食を食べながらのセリ結果を聞きましたら、阿部先生は父がペンタイアで、母が京都障害S勝ち馬のマヤノギャラクシーの妹イイデリズムのDark
Bay
Coltを競り落としました。また武先生は父がマヤノトップガンで、母が米国BCターフ牝馬GT勝ち馬ソアリングソフトリーの妹グレースフルウイングスのChestnut
Fillyを競り落としました。どちらも公開調教のタイムが早く、名血の子を安く競り落として下さったので満足しました。果報は寝てまてとはこの事ですね。
20日のセールは太陽も出て暖かく公開調教を見た後セリにも参加しました。目を引く馬はサンデーサイレンスのFillyとフジキセキのColtが目を引きました、二頭を比較するとサンデーサイレンスの子は牝馬で膝に欠点がある馬ですが、フジキセキの子は牡馬で均整が取れた好馬体のお手本の様な欠点の無い良い馬で、タイムもサンデーサイレンスの子より0.2秒速い10.9/Fをたたき出していました。またフジキセキの子の母は最優秀2歳牝馬アイドルマリーの妹で牝系も良く、先生とも相談してフジキセキの子1本でセリに臨む事にしました。
セリは800万から始まりましたが、1本に絞ったこちらの気迫に恐れをなしたか(?)案外安く買えました。

Northern Dancer 3×4
Native Dancer 5×5
Nasrullah 5×5
13- 2-16- 2- 0
適応可能距離=1700m〜2000m
Raise a Native *Northern Dancer 良
Buckpasser *Never Bend 良

Graustark 4×4
Northern Dancer 5*5母系
5- 2-14-10- 2
適応可能距離=2200m〜3500m
Roberto *Ribot 良
Hail to Reason *Northern Dancer 良
Vaguely Noble *Flower Bowl 良
Nijinsky *Hail to Reason 良
Nijinsky *Red God 良
Soaring *Flower Bowl 良
Ribot *Princequillo 良
Tom Fool *Spring Run 良
Swaps *Flower Bowl 良

Cosmah 4×4
Almahmoud 5×5*5
4- 6-17- 6- 1
適応可能距離=2100m〜3200m
Hail to Reason *Northern Dancer 良
サンデーサイレンスの父Halo母はCosmahでワッスルタッチの母Queen Sucreeの母もCosmahで、サンデーサイレンスとワッスルタッチには強いニックスがあると思います。

○平成15年4月までに誕生した馬。
五月に今最初のトレーニングセールがありますが、其の前に4月までにセリザワ牧場に生まれた馬を紹介します。
まず最初に生まれたのがセリノリファール号とサンデーサイレンス号の間に生まれた男の子です。次にアーチスピリット号とティンバーカントリー号の間に生まれた雌馬です。
次にラブアンドリーム号とティンバーカントリーの間に男馬が生まれました。またダイナセレモニー号とブロッコ号の間に待望の男の子が生まれました。
セリノリファール号の男の子の父を見ると、有名なテシオの傑作Ribotに大種馬Vaue
Noble ,それにMr,ProspectoeさらにLyhardと続く有名種馬にサンデーサイレンス号を配合されています。
この子のように各時代を代表する種馬を順次配合された子供は珍しいと思います。

Native Dancer 5*5母系
Almahmoud 4×5
サンデーサイレンス *Lyphard 良
サンデーサイレンス *Raise a Native 良
Hail to Reason *Northern Dancer 良
Mr.Prospector *Hail to Reason 良
リファールとサンデーサイレンスの組み合わせで走ったのはバブルガムヘイローが居ます。
11- 5-37- 0- 2
適応可能距離=1900m〜2700m
Ribot
Vaguely
Nobly
Mr.Prospector

○11月のセリ
11日、12日に開催されたセリに参加しました。10頭ほど目ぼしい馬をピックアップして参加しましたが、二日間とも欠場で1頭も見ることが出来ませんでした。さすがにこの時期になると目ぼしい馬は事前に売れてしまったようです。次の日、育成場に預けてある我が愛馬を見に行ったところ、リンドシェイバーの雌馬がセリには出さなかったが売っても良いとのことでした。短距離馬を思わせる馬体で首も高く少し気になりましたが、全体の雰囲気が良く、如何にも走りそうな馬なので、持主のダービー社から購入しました。
昨日TVを見ていたら、川崎競馬(G3)重賞レース「鎌倉記念}出走していた雌馬バレガルニエ(シアトルダンサー)がTV解説者も吃驚する様な破格の高時計(12月の全日本も勝てる)で優勝しました。なんと!其の馬は今回購入した雌馬のお姉さんだったのです。来年は、あやかりたし、あやかりたし。
女房の一言 : うちの子供を見ても、兄弟皆、出来は全然違うよ。
矢野敏先生の評価
残念ですが、私の好みでは断然シアトルダンサー(バレガルニエ)の方が、リンドシェーバーよりも
ダービーベターとの配合は良いと思います。
1)まずRaise a NativeとNorthern Dancer系、特にProspectorとNijinskyは相性が
いいですし、Round Tableのクロス、St.Simon系のクロスというのは底力を増す
という観点からも歓迎です。
2)リンドシェーバーがどんな牝馬に会うかと言えばやはりNorthern Dancer系で
しょう。リンドシェーバー産駒で活躍したウメノターボ、エーピーライジン、アサカロイヤル
等はNorthern Dancer系です。
3)リンドシェーバーとダービーベターですとRaise a Nativeのクロスができてしまう
のも私の好みから外れています。
Raise a Nativeのクロスがあると足元が不安がある様な気がしますが、大丈夫で
すか。
私の評価が外れる事を強く願っています。
早野さん、お久しぶりです。お元気ですか。早野さんの評価を楽しみにしています。
又メールをください。

○10月のセリ
今回の馬のセリは10/7〜10/11の5日開催でしたが、所要があり10/10のみ参加しました。山口氏と展示場を歩いていると、我々に並ぶ様うに、雄大な図抜けて目立つ馬が展示場の端から端まで一緒に歩きました。名簿を見ると一応マークしておいた852番のタイキシャトルの牝馬でした。山口氏やその場に居合わせた加藤ステーブルの社長や遠山氏も「いい馬ですね、このセリでは1番馬ですね」とのご神託でした。
馬の血統をみると、母馬は Eight Thirty ー Prince John −Damascus − Seattle Slew と続く高額な種馬を配合された肌馬で、これにタイキシャトルの配合はA級馬です。また、タイキシャトルからは、Caerleonを通してRound Table の大きな心臓がまた、母馬を通してSeattle Slew の大きな心臓がこの馬には伝えられています。
ニックスも My Charmer *Regal Gleam : My Charmer *Cohoes
: Damascus *Northern Dancer : Hail to Reason *Eight Thirty
: Nijinsky *Hail. to Reason : Hail to Reason *Northern
Dancer : My Babu *Turn-to と7本も有ります。
セリにはこの馬一本で行く事にして山口氏と作戦を練っていたところ、行き会った栗東の谷調教師も、いい馬なので馬主に買わせようと思いますと仰って居ました。我々は谷調教師と競っても勝ち目が無いので、競り勝ったら谷先生にお預けするという事で降りてもらい、セリに臨みました。セリは¥600万円から始まり、首尾よく¥900万円で落札する事が出来ました。もしJRAが居たらと思うとゾッとします。ちなみにテイエムオペラオーもこの10月のセリで¥1000万円で落札された馬で、獲得賞金¥18億3千5百万円を叩き出しました。あやかりたし、あやかりたし。

○9月のセリ
 9月2日のサラブレッドの競りは、31日、1日とアラブが競られた後で、しかも、1日だけの日程でいつもより閑散としていました。競り名簿により何頭かの馬をピックアップして行きましたが、全て出場取り消しで狙った馬は購入する事は出来ませんでした。このような悪条件で、しかもJRAが不参加の常態でどうかと思っていましたが、\249,637,500円の売り上げでJRA旋風が吹き荒れた8月せりの最終日より¥50,000,000円の減に留まり、79頭もの取り消し馬がいたわりには善戦でした。このような状態では、9月のサラブレッドのせりは止めて、10月一本にしたらどうでしょうか?
写真はせりに掛かるホークスターの子。(ホークスターで1頭走る馬が出るとしたら、この馬か)
○官軍には勝てない
8月5日、雨に煙る千歳空港に降り、レンタカーで静内のセリ場に勇んで乗り込みました。8月のセリは、7月セールでセレクトされた残りとの印象が強く、一部の馬を除いて、金額的にも安く買える傾向が有る為、地方競馬向きの馬を購入するのにも向いています。
セリには馬の値段を想定し、購入最高価格を決めて臨みます。今回のセリでは、初日、2日目、3日目、4日目になても、想定した最高価格のはるか上までJRAにせり込まれ完敗でした。これは私だけでなく他の購買者も完敗だったようです。私の記憶では、過去のセリでここまでJRAが競り勝ったのは見たことがありません。
JRAはなぜここまで馬を購入するのでしょうか?現在jJRAのレースでは、抽選漏れでレースに出れなく成る程馬が余っておりレースを構成する為とは思えません。次に考えられるのは、生産者の保護と言う事です。しかしこのような馬を購入するのであれば、JRAがいなくても我々一般購買者が購入するので問題は無いと思います。これが正常な市場と言えるのでしょうか?この馬奇譚について、是非皆様のご意見をお聞かせ下さい。
ご意見
102. 楽しみな連載始まる@ ブルーラグーン 2002/08/14
(水) 22:36
「北海道馬奇譚」、早速拝見しました。
これからの展開が楽しみです(←勝手に決めてますね)。
さてここからは真面目に。但し、独断と偏見に満ちて。
(誤りがあったら、ご指摘いただければ幸いです)
@JRAはなぜここまで馬を購入するのか?
理由1:「抽選馬」としてのニーズ。馬主にとっても、「抽選馬」って安く手に入るのではないでしょうか。トレーニングもきちんとしているようだし。日高幌別に確かTCがあったのでは(←記憶があやしい)。
理由2:生産者保護。もちろん「正常な市場」ではないですよね。もっとも、日本での馬の売買について、「正常な市場取引」が成立してきたのかについては、とても疑問に思います。ここ数年のことじゃないですか。「××セール」という市場取引が盛んに行われるようになったのは。
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○公正な競馬
静内の夜は、馬関係者で何処も一杯でした、そんな中で4日目の夜を、割と空いているバーのカウンターでバーボンを煽っていたら、其の日発表になった出馬表の話になりました。私の馬グッド号も絶好の追い切りをこなし絶好調でしたが、抽選漏れしてしまいました。
そんな中に中央競馬の関係者も居り、抽選漏れを繰り返していたら無駄な追い切りのために、馬の調子も崩れなかなか勝てなく成ると仰っていました。この様な馬を生き物として扱わないシステムで、公正な競馬が出来るのでしょうか?何故追い切り前の火曜日あたりに抽選を行なはないのでしょうか?この馬奇譚について、是非皆様のご意見をお聞かせ下さい。
ご意見
109. 楽しみな連載始まるA ブルーラグーン 2002/08/16
(金) 19:09
「馬奇譚」の「ご意見」に載ってしまってビビってしまいました。
それはともかく、Aを書きます。
Aこうしたシステムで、公正な競馬が出来るのか?
結論:できない。JRAはファンのことも馬のことも考えていない。自分の保身と怠けしか考えない人々が、自分たち以外の全ての動物のことを考えられるわけがない。
などと書こうと思っていたら、スポニチに「火曜日抽選を検討云々」の記事がでました。まあ、まだ検討中ですからね。下らない調整に時間を取られて、結局2〜3年かかったりして‥。
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お問い合わせ,ご意見は下記にお願いします。
e-mail:
farm.serizawa@nifty.com またはMESSAGE
BOARD
へ
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