この頁は癌の免疫療法に付いてのお話です。
〇はじめに
わたくしは、昭和46年に父をすい臓癌で亡くし、平成5年に母を肺がんで亡くしました。
その後一番わたくしの理解者であった叔母をがんで亡くしました。
また私が頼りにし、兄弟付き合いをしていた調教師を3人も続けて癌で亡くしました。
最近では高校時代からの一番の親友も肺がんでなくしました。
みな手術をしたり抗癌剤の治療をしたりしましたが、その甲斐も無く半年から1年で亡くなって行きました。
その治療はただ苦しむだけけのもので、何の効果もありませんでした。
そんな折、早稲田大学のオープンカレッジの授業で「免疫療法」の講座を受講しました。
当時のわたくしは、がん治療に絶望していたからです。
その講座が終わり、治療方法に光明が見えましたが、その方向は杳としてわかりませんでした。
〇免疫療法とのめぐりあい。
それから暫らくして、みずほ銀行のファンドマネージャーから免疫療法の会社を作りたいと言うお医者さんがいるから会ってくれないかと話が来ました。
彼の説明によりますと「この医師は,赤ちゃんが子宮に着床したときに、異物と判定した免疫細胞が攻撃すると考えられるが、そのときそれを守るリンパ球もある事を発見した医師で
す。
そのとき攻撃する免疫細胞にがん細胞を攻撃する強い特性を発見し、その免疫細胞を利用してがん治療を行う施設を作りたい」との事でした。
わたくしは、何人かの友人の医師に意見を求めたところ「免疫療法は90年代に盛んに行われたが利かなかった」関与しない方がいいのではと言われました。
しかし現実に身内をなくしたり、友人をなくしたりして、現在のがん治療に絶望していた私には、簡単に断るにはもったいなく思い、友人の意見にさからって医師に会うことにしました。
いらした医師は自治医大の益山博士と益山先生の研究に賛同した二人の先生でした。
私は友人に聞いていた免疫療法の疑問点や、当時2000人の患者さんが順番待ちしていると言われていた「瀬田クリニック」との違い等いろいろと質問しました。
その時の説明では、益山博士が発見した培養方法は画期的で、以前行われていたLAK細胞療法や瀬田クリニックが行っているT細胞療法と異なり、高度に活性化したNK細胞を大量に培養する今までに無かった療法で、LAK細胞やT細胞では攻撃できなかったがん細胞を攻撃する事ですと話されました。
そしてLAK細胞、T細胞と高活性NK細胞ががん細胞を攻撃する違いを顕微鏡下の写真で示されました。
その差は歴然としたものでした。
益山博士によりますと「活性化したT細胞は初期の段階ではがん細胞をよく攻撃するが、がん細胞がTリンパ球から攻撃されないように変質するのでT細胞ではがん細胞を発見できなくなり攻撃力が弱くなります。しかし活性NK細胞では変質したがん細胞も攻撃できるので写真のような違いが出ます」と説明されました。
また昔のLAK細胞の培養技術では何百億個あるがん細胞を攻撃するにはあまりに数か少なくまた活性化も不十分で効果が出ませんでした。しかし今回の活性NK細胞療法では200億個ぐらいまで培養できるのでその違いは歴然ですと話されました。
〇クリニックの設立
その後みずほ銀行のファンドマネージャーの尽力によりクリニックを大崎に作る事になり私も出資者の一人に加えてもらいました。
できたクリニックは「ニューシティ大崎クリニック」と言います。
詳しい事は「ニューシティ大崎クリニック」をクリックしてください。
〇その後
2004年設立以来の結果は「ニューシティ大崎クリニック」のホームページを見ていただくと分かりますが、これからは自分なりに感じた事を書かせてもらいます。
最初のころは免疫療法に多大の期待を抱いて、がんはこれですべて治ると思っていましたが、癌というものは変化自在の頑固者でなかなか一筋縄ではいかないことを知りました。
末期の人が活性NK細胞療法で奇跡的に延命していく現実も知らされましたが、培養してもNK細胞が増えない人、NK細胞が増えても活性値が上がらない人もいることを知りました。
また活性NK細胞免疫療法だけでなく、私の嫌いな抗癌剤や他の方法との併用の方が、単独で活性NK細胞免疫療法をおこなうより効果があることも知りました。
先生方も一生懸命で、初期のころより培養技術は大きく進歩しております。
特に、NK細胞が癌細胞に誘導されるに必要なケモカイン受容体を沢山持ったNK細胞の培養に成功しています。
もし免疫療法に興味を抱かれましたら「ニューシティ大崎クリニック」に連絡して先生がにお話をお聞きに成ってください。
免疫療法は万能の治療法ではありませんが、ある条件下では劇的に利く事も有るようです。
私の独断と偏見に満ちた文を読むだけで判断するのでなく、活性NK免疫療法の専門医のお話を是非お聞きになってください。
皆様の健康をお祈りしております。
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