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ハードクリスタル Hard Crystal

 

天国え行ったハードクリスタル号

東京大賞典の幕は切って落とされました。

予想通りナイキは逃げました。
予想に反して横山騎手のシーキングは、二番手を進みました。
我が愛馬ハードクリスタル号は、三番手を進む本命のアジュデミツオーをマークして四番手を進みました。
レースは淡々と流れ、三コーナーから四コーナーにかけ、我が愛馬ハードクリスタル号はアジュデミツオーを三四コーナーでとらえ、直線先に行くシーキングを捕まえに行きました。

そこで、アクシデントが起こりました。

手前を返そうとするハードクリスタル号は躓き、右膝の間骨を骨折し、踏ん張ろうとした左足の繋ぎの腱を伸ばしてしまい、ゴール100m手前でそれに気が付いた藤岡騎手が懸命に止めようとしましたが、ゴールまで走ってしまいました。
鞍置所に帰って来たハードクリスタル号は、腱が伸びた左足を庇ってびっこを引いていました。
馬搬車を呼び、車に乗せ、交流レース厩舎に入ったハードクリスタル号は、今度は痛いはずの左足をつき、右足を庇っていました。
急いで大井競馬場の獣医を呼び、すぐにレントゲンを撮りました。
レントゲンの結果は三十分はかかるとのことでした。
その間に、ハードクリスタルは興奮も醒め、前足の痛さが加わってきたようで、盛んに首を振り、やがて馬せん棒に首を乗せ、少しでも前足の負担を減らそうとしていました。

それでも痛さが加わり、前脚の負担を慰める為に馬せん棒に乗せた顔を一生懸命に撫ぜてあげましたが、それでも痛いらしく、また首を振ったり、後ろ足を蹴ったりしていました。
岩崎厩務員が一生懸命になだめ、自分の肩を馬の首の下に入れ、重たいハードクリスタル号の頭を支えてやっていました。
ハードクリスタル号は、岩崎厩務員の肩越しに大きな可愛い顔を出し、つぶらな瞳でこちらを見つめながら、「セリゴン、頑張ったよ」と言っていました。
やがて、三十分が過ぎ、獣医さんがレントゲンの結果を持ってきました。
獣医さんは、「オーナー、右膝の骨が大きく欠けていて、この箇所はボルトで止めることも出来ないし、骨を取り出すことも出来ず、さらにこの馬は左足の筋も痛めており、明日には足が丸太ん棒の様に腫れて、可哀相な結果になりますよ。」とのことでした。
わたくしは断腸の思いで獣医さんの意見に従い、安楽死を選びました。
担当の岩崎厩務員も、作田調教師も、涙を流していました。
ハードクリスタル号は、支えている岩崎厩務員の肩越しに可愛い顔をこちらに向け、大きなつぶらな瞳でじっとこちらを見、「セリゴン、大丈夫だよ」と言っていました。

やがて、大井競馬場の専属の獣医さんが来ました。
こちらで馬搬車を用意し、その中で処置する事にするからと言われました。
馬搬車は二十分後に来ました。
ハードクリスタルは痛い足を引きずって、我慢して、その馬搬車に岩崎厩務員と乗りました。
車は厩舎を離れ、処置する為に鞍置所の方に向かいました。 もちろん、岩崎厩務員と一緒です。
彼がどんなに辛く苦しいかを考えると、胸が張り裂けそうな思いでした。

鞍置所の手前で車の中に居る岩崎厩務員に声をかけ、人間の出入り口用の小さいドアを開けてもらいました。
泣き濡れた岩崎厩務員の顔が見えました。 その向こうに、ハードクリスタル号の可愛い顔が見えました。
その顔は、「セリゴン、何にも心配しなくていいよ」と言っていました。

これ以上居たたまれず、作田調教師と私はその場を離れ、帰路に着きました。
ふと思った事は、あの素晴らしく可愛いハードクリスタルの顔写真がなかったという事です。
帰りの車の中で、作田先生が「本当にいい顔をした馬だったなぁ」と仰い、その瞳に涙がうっすら浮かんでいました。
今、この部分を書いていても、ハードクリスタル号が「パパ、僕、最後まで走ったよ」と言っているようです。
競馬馬になってから殆ど撫ぜた事が無かったその顔を、何十回も撫ぜました。
でも、彼の温情に応える事も出来ませんでした。
ハードクリスタル号の冥福を祈ります。
岩崎厩務員、これで挫折する事もなく、今後も頑張ってください。

ハードクリスタル君、コンクリートのような堅い馬場で無理に使って、本当にごめんなさい。

いくら涙を流しても君の努力と無念に答える事は出来ません。本当にすいませんでした。心からお詫びいたします。

写真は府中にお住まいの重田さんから提供されました。東京大賞典のパドックを回るハードクリスタル号です。

ハードクリスタル号 (藤岡佑介)中京11R(D2300m)東海テレビ杯東海ステークス(GU)

 15:30  強敵そろいで?掲示板に載ったら誉めてください。オークスの日で主戦騎手が東京に

行き、藤岡騎手の腕たよりです。 <結果>藤岡君の辛抱勝ちでした。10番11番が3コーナー

から仕掛けていきましたが直線に入るまで辛抱し経済コースを最後まで通り、残り50mから一気

に伸ばしました。 馬券は馬単3→10¥8460円、3連単3→10→11¥14万4870円でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハードクリスタル号 (横山典弘)旭川11R(2300m)ブリーダーズゴールドC(GU)19:55 GT勝った強敵馬が多く苦戦です。横山騎手の腕頼りです。<結果>案ずるより生むが安しで楽勝でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハードクリスタル号の故郷シンボリ牧場です。上の写真は放牧されるハードクリスタル号の母スイートミドル。上の写真はハードクリスタルの生まれた厩舎です。

 

 

ハードクリスタル Hard Crystal

15- 2- 8- 3- 1
適応可能距離=1400m〜1700m
Nasrullah 4*5父系
Hail to Reason *Red God 良